MTM Hydro Acqualine EX28 Bent Stainless Lance レビュー
高圧洗浄機で洗車をしていると、ルーフやボンネットの予洗いで水流が斜めにしか当たらず、汚れが流れ切らないと感じることがあります。ストレートランスでは手首を曲げてノズルを傾ける必要があり、腕や肩への負担も無視できません。
MTM Hydro(MTMハイドロ)の Acqualine EX28 は、15°のベント角と AISI 316 ステンレス全身構造を備えた全長約50cmの高圧洗浄機用ランスです。SGS35 スプレーガンと組み合わせて使用したところ、ルーフへの垂直アプローチが自然な姿勢のまま行え、通気孔付きグリップの軽さもあって長時間の洗車でも疲労が残りにくくなりました。
- EX28 のスペック・価格と AISI 316 ステンレスを採用する理由
- 15°ベント角がルーフ・ホイールハウスの洗車効率に生む差
- SGS35 など Acqualine シリーズとの接続互換性
MTM Hydro EX28 とは|15°ベントランス
イタリアのメーカー、MTM Hydro の Acqualine シリーズに属する高圧洗浄機用ベントランスです。正式名称は「Acqualine 20" Bent Stainless Lance EX28」で、全長約50cm・15°のベント角を持つステンレス製ランスです。
Acqualine シリーズはすべての部品にAISI 316ステンレスを採用しており、一般的な304ステンレスより耐腐食性が高く、ケミカルや塩分に対してより強い素材です。高圧洗浄機用ランスとしては上位グレードの素材を使用している点が特徴です。




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EX28 のスペック|28MPa・316ステンレス
| Acqualine 20" Bent Stainless Lance EX28 — Spec | |
|---|---|
| 全長 | 約50cm(20インチ + QCフィッティング分) |
| ベント角 | 15° |
| 素材 | AISI 316 ステンレス(高耐食グレード) |
| 許容圧力 | 28 MPa(4,060 PSI) |
| 許容流量 | 45 L/min(12 GPM) |
| 許容温度 | 160 ℃(320 °F) |
| インレット(ガン側) | 1/4" ステンレス製プラグ |
| アウトレット(ノズル側) | 1/4" ステンレス製カプラー |
| グリップ | 通気孔付きブルーハンドル・BPAフリー |
| 製造国 | イタリア(Made in Italy) |
| 日本参考価格 | 約13,000〜14,000円(QC付きモデル) |
EX28 の 3 つの特徴
EX28 の特徴は、AISI 316ステンレス全身構造・15°のベント角・通気孔付き軽量グリップの3点です。素材・形状・重量のすべてが洗車での取り回しを前提に設計されています。
① AISI 316 ステンレス — 耐食性と長期耐久性
ランス本体・インレット・アウトレットのすべてに AISI 316 ステンレスを使用しています。一般的なランスに採用される304ステンレスや真鍮と比べ、塩化物を含むケミカルや水道水のミネラル分に対して優れた耐食性を発揮します。飲料水への金属溶出がゼロであることも公式に明記されており、素材の安全性に配慮した設計です。
② 15° ベント角 — 垂直アプローチの洗浄効率
EX28 最大の特徴が 15° のベント(曲がり)角度です。ストレートランスと比べてノズルが洗浄面により垂直に当たるため、水圧が分散せず面全体に効率よく作用します。特に洗車での効果が顕著なのはルーフ・ボンネット・ホイールハウスです。ストレートランスでは角度がつきすぎて水流が斜めに当たりやすいこれらの部位に、ベントランスなら自然な手首の角度で垂直アプローチができます。
③ 通気孔付きグリップ — 軽量設計と使いやすさ
ブルーのグリップには通気孔(ベント)が設けられており、内部の圧力差を逃がす設計になっています。これにより従来のモールドグリップランスと比較して大幅な軽量化を実現。長時間の洗車でも手首・腕への疲労が蓄積しにくく、洗車効率の維持につながります。グリップ素材はBPAフリーで、冷水・温水どちらの使用も対応しています。
EX28 とストレートランスの違い
ランスを選ぶ際の最初の判断がベント(曲がり)かストレート(直線)かです。どちらが優れているということではなく、用途と洗車スタイルによって使い分けるものです。
| ベントランス(EX28)15° 曲がり | ストレートランス直線型 | |
|---|---|---|
| 水流の当たり方 | 洗浄面に垂直に近い角度 | 斜めになりやすい |
| ルーフ・ボンネット | 自然な姿勢で垂直アプローチ | 手首を曲げる必要あり |
| ホイールハウス | 奥まで水流が届きやすい | 角度調整が難しい |
| 側面・ドア | 問題なし | 問題なし |
| 下回り・バンパー下 | やや扱いにくい場合も | 直線的に差し込める |
| 疲労感 | 自然な手首角度で楽 | 手首を保持する力が必要 |
EX28 の接続規格と SGS35 との互換性
インレット・アウトレットともに 1/4" クイックコネクト規格です。MTM Hydro のスプレーガン(SGS35・SGS28 等)のアウトレットが 1/4" カプラーのため、ランスのインレット(1/4" プラグ)をそのまま差し込めます。
ガンのアウトレットへ接続

ノズル・ノズルガードへ接続

EX28 を実際に使って分かったこと
EX28 を SGS35 と組み合わせて使った結論は、ルーフ・ボンネットの予洗いで手首の角度と腕の疲労が明確に減るということです。以下、実際に使って分かった点をまとめます。
軽さと取り回しの良さ
ILS28(従来のモールドグリップランス)と比べて、EX28 はひと回り軽い印象です。全長約50cm というサイズは家庭での洗車スペースでも扱いやすく、フォームガンとスプレーガンの切り替え時の操作も手首への負担が少なく感じます。長時間の洗車でも疲労感の蓄積が抑えられる点は実際に使ってみると大きなメリットです。
ルーフへの予洗いで効果実感
ベント角 15° の恩恵が最も顕著なのはルーフの予洗いです。ストレートランスでは手を高く上げてガンを傾ける必要があり、腕が疲れやすかったのに対して、EX28 では自然な姿勢のまま水流をルーフに垂直に当てられます。特に SUV やミニバンなどルーフが高い車種での差が大きいです。
Acqualine シリーズで揃える満足感
SGS35 スプレーガン・EX28 ランス・Acqualine ノズルガードで揃えると、ブルーとシルバーステンレスで統一されたセットアップになります。機能面だけでなく、ガレージに並べたときの見た目の完成度が上がるのは所有欲を満たす要素として無視できません。Made in Italy の刻印は細かい部分ですが、イタリア製品への信頼感と相まって使うたびに意識させてくれます。
洗車スペースが限られる場合の注意点
全長約50cm はロングランスほどではありませんが、狭い駐車場や壁際でのスペースが限られる環境では取り回しにくさを感じる場面があります。狭い環境での洗車がメインの場合は、この点を事前に考慮した上で購入を検討してください。
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EX28 の評価スコア|4項目採点
EX28 を噴射性能・素材品質・耐久性・コスパの4項目で採点した総合評価は10点満点中8.5点です。素材品質と耐久性が高く、価格面のみ評価が下がります。
EX28 は買う価値があるか|まとめ
- ▸AISI 316ステンレス全身構造で耐腐食性が高い
- ▸15°ベント角でルーフ・ボンネットへの垂直アプローチが楽
- ▸通気孔付きグリップで軽量、長時間使用でも疲れにくい
- ▸SGS35との接続・見た目の統一感が高い
- ▸Made in Italy、仕上げ精度と所有感が高い
- ▸28 MPa耐圧で業務用高圧洗浄機にも対応
- ▸1万3〜4千円は洗車ランスとして高価格帯
- ▸下回り・バンパー下など直線差し込みが必要な場面では不利
- ▸ケルヒャー純正ガンとの接続には変換が必要
- ·MTM Hydro の SGS35/SGS28 ガンをすでに使っている
- ·Acqualine シリーズでセットアップを統一したい
- ·ルーフや SUV など高い部位を洗車することが多い
- ·ランスの耐久性・素材品質を重視する
- ·ケルヒャー純正ガンをそのまま使いたい
- ·下回り洗浄をメインに使いたい
- ·コストを抑えたい
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よくある質問(FAQ)
フォームガン(PF22.2/PF22.3)はランスに取り付けられますか?
ケルヒャーの高圧洗浄機に接続できますか?
AISI 316 と 304 ステンレスの違いは何ですか?
ノズルガードは別途購入が必要ですか?
MTMハイドロ EX28 と ILS28 はどちらを選べばよいですか?
Acqualine シリーズの関連製品
EX28 は SGS35 スプレーガン・Acqualine ノズルガード・PF22.2 フォームキャノンと接続規格が共通です。セットアップを揃える場合は以下の製品が対象になります。
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