Carcare Guide

MTM Hydro PF22.2 オリフィス・フィルター交換手順|3年使用後のメンテナンス実記録

公開日: 2026.05.07 更新日: 2026.07.27
MTM Hydro PF22.2 オリフィス フィルター交換 メンテナンス手順
Carcare Guide — Foam Cannon Maintenance

PF22.2 オリフィス・フィルター交換手順

3年使用後のメンテナンス実記録。必要工具の揃え方からオリフィス取り外し・フィルター交換・シールテープの巻き直しまで、工程ごとに解説。
MTM Hydro PF22.2 フォームキャノン オリフィス交換 フィルター交換 メンテナンス

MTM Hydro PF22.2 のフォームキャノンを3年弱使い続けた結果、高圧洗浄機の買い替えで吐出圧力と流量が変わり、オリフィス径が現行機に合わなくなりました。フィルターに至っては購入以来一度も交換していない状態です。

実際にオリフィスを3.0(1.1mm)から5.0(1.5mm)へ交換し、あわせてフィルターも初交換しました。使用した工具はスパナ・マイナスドライバー・シールテープが中心で、特殊工具は不要です。3年弱使ったオリフィスには軽度の錆が見られましたが、使用に支障が出るレベルではありませんでした。

この記事でわかること
  • 交換に必要な工具・材料と、代用できるもの
  • オリフィスとフィルターの取り外しから組み立てまでの全工程
  • シールテープの巻き直し方と、作業後の水漏れ確認手順
最終更新:2026年7月27日(まとめ・FAQ追加)
執筆・検証:
01

PF22.2 オリフィス・フィルター交換の概要

OVERVIEW

MTM Hydro PF22.2のオリフィスとフィルター交換は、適切な工具があれば初めてでも対応できるメンテナンス作業です。

オリフィスとフィルターの交換は、やり方さえ分かれば比較的簡単に行えます。ただし工程ごとに適切な工具が必要で、特にノズルの分解・組み立ては初見では迷いやすい部分があります。実際の手順を写真を交えながら解説します。

この記事で交換したパーツ オリフィス:3.0(1.1mm)→ 5.0(1.5mm)に変更(高圧洗浄機の買い替えに伴う調整)
フィルター:初回交換(3年弱ぶり)
1/4プラグ:MTM Hydro純正ステンレス製に交換済みのため今回はそのまま使用

今回のメンテナンス対象製品

02

交換に必要な工具・材料

TOOLS & MATERIALS

最低限必要な工具はスパナ・マイナスドライバー・シールテープの3点で、精密ドライバーやペンチがあると作業が大幅にスムーズになります。

必ず必要
スパナ/モンキーレンチ
1/4プラグの脱着用。本体を固定しながら回せるよう、2本あると作業しやすい
マイナスドライバー
オリフィスの脱着用。最初は固いが少し緩めれば手で外れる
シールテープ(PTFEテープ)
1/4プラグ取付け時に必須。液体シール剤でも代用可。古いテープは必ず除去してから巻き直す
交換用オリフィス・フィルター
MTM Hydro純正品。オリフィスは使用機種のスペックに合わせて選択
あると便利
精密ドライバー(細め)
金属ピンの押し出しに使用。細い棒状のものであれば代用可
ペンチ
金属ピンの引き抜き用。素手では固く抜きにくいため、あると作業がスムーズ
ラチェットレンチ
1/4プラグの着脱に便利。スパナより素早く回せる
六角レンチ(細め)
流量調節バルブを取り外す場合には必要
工具の選び方ポイント 金属ピンの押し出しには精密ドライバーや六角レンチなど、細い棒状のものであれば代用できます。流量調節バルブの取り外しまで行う場合は六角レンチが必要です。スパナは2本あると本体を固定しながら作業できて便利です。

なお、作業台にトレーや布を敷いておくと金属ピンの紛失防止になり、屋外・ガレージでの作業でも安心です。

1/4プラグの交換を検討している方へ

03

オリフィスの取り外し手順

ORIFICE REMOVAL

オリフィスはスパナとマイナスドライバーの2工具で取り外せ、コツは本体と1/4プラグを別々の工具で固定して共回りを防ぐことです。

01
本体を固定して 1/4 プラグを取り外す
スパナ等でフォームキャノン本体を固定しながら、もう一方のスパナ(またはラチェットレンチ)で1/4プラグを反時計回りに回して取り外します。

ポイント:本体をしっかり固定しないと共回りしてしまうため、2つの工具を使って固定と回転を分担するのがコツです。
MTM Hydro PF22.2 本体をスパナで固定し1/4プラグを取り外す作業
02
1/4 プラグを外すとオリフィスが見える
1/4プラグを取り外すと、本体の穴の奥にオリフィスが見えます。このオリフィスをマイナスドライバーで取り外します。
PF22.2 の1/4プラグを外し本体奥のオリフィスが見えた状態
03
マイナスドライバーでオリフィスを取り外す
マイナスドライバーをオリフィスの溝に当て、回して取り外します。最初は固く感じますが、少し緩めれば後は簡単に外れます。無理に力をかけすぎないようにしてください。
マイナスドライバーで PF22.2 のオリフィスを回して取り外す様子
取り外したオリフィスの状態 3年弱使用後のオリフィスには若干の錆が見られました。使用後に内部に水が溜まることで錆が発生するようです。酷い錆ではなく使用上の問題はありませんでしたが、このタイミングで新品に交換しました。使用後はできるだけ内部の水を出しておくと錆の進行を遅らせられます。
04

フィルターの取り外しと交換手順

FILTER REPLACEMENT

フィルター交換はノズルの取り外し・金属ピンの抜き差しを含む6工程ですが、手順通りに進めれば難しい作業ではありません。

フィルターはノズル内部に組み込まれているため、ノズルごと本体から取り外してから交換します。工程数はオリフィスより多いものの、一つひとつの作業自体は単純です。

01
ノズル根元の金属ピンを押し出す
ノズルの根元部分に金属ピンが横方向に通っています。片側から細い工具(六角レンチや精密ドライバー)を当てて押し込み、反対側からピンが出てくるまで押します。
PF22.2 ノズル根元の金属ピンを細い工具で押し出す作業
02
ペンチで金属ピンを引き抜く
ピンが少し出てきたら、ペンチで掴んで引き抜きます。ピンは細いので紛失しないよう注意してください。
ペンチでPF22.2 ノズルの金属ピンを引き抜く様子
03
ノズルを本体から引き抜く
金属ピンを抜いたら、ノズルを手で引っ張ると本体から外れます。
PF22.2 のノズルを本体から引き抜いた状態
04
ノズル先端からフィルターを押し出す
取り外したノズルの先端側から、細い工具(精密ドライバー等)を差し込んでフィルターを押し出します。フィルターと樹脂パーツが一緒に外れます。
ノズル先端から精密ドライバーでフィルターを押し出す作業
PF22.2 から取り外したフィルターと樹脂パーツ
05
新しいフィルターをノズルにはめ込む
新旧フィルターを並べると、よく見ないと分からない程度の差しかありませんが、新品の方が明らかにきれいです。新しいフィルターをノズルにはめ込み、樹脂パーツを本体に差し込みます。
PF22.2 用フィルターの新旧比較(右が新品)
新しいフィルターをPF22.2 のノズルにセットした状態
フィルターの樹脂パーツをPF22.2 本体に差し込む作業
06
ノズルを差し込んで金属ピンで固定する
ノズルを本体に奥まで差し込んだら、金属ピンを横から押し込んで固定します。ピンがしっかりはまっていることを確認してください。これでフィルター交換完了です。
金属ピンの紛失に注意 金属ピンは細く小さいため、作業中に転がって紛失しやすいです。作業前にトレーや布の上で行うと安心です。万が一紛失した場合は純正パーツとして取り寄せが必要になります。

フィルターが詰まっているが交換品がない場合、ぬるま湯に短時間浸けて汚れを落とすことで一時的に復活させられる場合があります。ただし純正フィルターの素材特性を活かすには定期的な新品交換が推奨です。

05

流量調節バルブの取り外し(参考)

FLOW CONTROL VALVE

流量調節バルブは六角ネジ1本で固定されており、取り外しは30秒ほどで完了します。今回は交換目的ではありませんが、分解ついでに上部の流量調節バルブも取り外して状態を確認しました。

六角ネジ1本を外すだけ
流量調節バルブは六角ネジ1本で固定されています。これを外すだけでバルブを取り外せます。取り外した状態を確認しましたが、特に問題は見られませんでした。組み戻しは外した逆の手順で完了です。
PF22.2 の流量調節バルブを固定する六角ネジを外した状態
取り外したPF22.2 の流量調節バルブの状態
バルブの状態と交換判断 バルブの状態は問題なかったため今回は交換しませんでした。シール類の劣化が気になる場合はリペアキットでの交換を検討してください。
06

オリフィス取り付けと組み立て手順

REASSEMBLY

組み立ては取り外しの逆手順で、シールテープの巻き直しと水漏れ確認が最後の重要チェックポイントです。

01
新しいオリフィスをはめ込む
新しいオリフィスを本体の穴にはめ込み、マイナスドライバーで締め込みます。今回は旧オリフィス 3.0(1.1mm)から新オリフィス 5.0(1.5mm)に変更しています。穴のサイズの違いは並べると一目瞭然です。
02
1/4 プラグの古いシールテープを取り除く
1/4プラグのネジ山に残っている古いシールテープを完全に取り除きます。テープの残りかすが残っていると新しいテープが密着しにくくなるため、きれいに清掃してください。
03
シールテープを巻いて 1/4 プラグを取り付ける
ネジ山に沿って時計回りにシールテープを2〜3回均一に巻きます。テープが重ならないよう注意しながら、ネジ山全体をカバーするように巻いてください。巻き終わったらスパナで本体に取り付けて完了です。
PF22.2 の1/4プラグのネジ山にシールテープを巻きつけた状態
04
クリアチューブを取り付けて完成
最後にクリアチューブを取り付けます。今回は Kwazar(カサール)製のクリアチューブを流用しています。チューブ先端に錘が付いているため、フォームキャノンを傾けた状態でもシャンプーをほとんど最後まで吸い上げられて便利です。

なお、現行モデルのPF22.3にはフィルター付きチューブが標準で付属するため、これからPF22.3を購入する場合は別途チューブや錘付きフィルターを用意する必要はありません。
クリアチューブを取り付けて組み立てが完了したPF22.2 フォームキャノン
作業完了後の確認 取り付け完了後は実際に高圧洗浄機に接続して水圧をかけ、1/4プラグ接続部からの水漏れがないことを確認してください。問題がなければメンテナンス完了です。
07

PF22.2 交換後の確認と次のメンテナンス

SUMMARY

MTM Hydro PF22.2のオリフィス・フィルター交換は、スパナ・マイナスドライバー・シールテープの3点があれば完了する作業です。交換後は水漏れと泡の出方を確認し、使用後に内部の水を抜く習慣をつけることで、次回交換までの劣化を抑えられます。

交換直後に必ず確認する2点

1つ目は1/4プラグ接続部からの水漏れです。高圧洗浄機に接続して実際に水圧をかけ、ネジ部からにじみが出ないか確認します。漏れる場合はシールテープの巻き不足か、古いテープの残りかすが原因です。2つ目は泡の出方です。オリフィス径を変更した直後は泡の濃度・水量が以前と変わるため、流量調節バルブで再度調整します。

次に交換を検討するタイミング

オリフィス・フィルターともにメーカー指定の交換サイクルはなく、症状ベースでの判断になります。泡が薄くなった・吸い上げが弱くなった場合はフィルターの詰まり、水量が想定と合わない場合はオリフィス径のミスマッチを疑います。高圧洗浄機を買い替えた際は、吐出圧力と流量が変わるためオリフィス径の再選定が必須です。

交換判断の目安 泡が薄い・濃度が上がらない → フィルターの詰まり/オリフィス径の不一致
シャンプーの吸い上げが弱い → フィルター・チューブの詰まり
接続部から水がにじむ → シールテープの巻き直し/Oリングの劣化
高圧洗浄機を買い替えた → オリフィス径の再選定

劣化を遅らせる使用後の習慣

今回3年弱使用したオリフィスには軽度の錆が発生していました。使用後に内部へシャンプーと水が残ることが劣化の主因です。洗車が終わったらボトルをすすいで真水に入れ替え、そのまま高圧洗浄機で水を吸わせて内部をすすぐのが効果的です。チューブ内とフィルターに付着したシャンプーを洗い流せるため、詰まりと固着を大きく遅らせられます。すすいだ後は本体を振って水を切り、乾燥させてから保管してください。フィルターが詰まった際に交換品が手元にない場合は、ぬるま湯に短時間浸けて一時的に復活させる方法もあります。

08

よくある質問(FAQ

FAQ

オリフィスとフィルターはどのくらいの頻度で交換すべきですか?

明確な交換サイクルは定められていませんが、泡の質が低下してきた・水漏れが発生した・オリフィスに錆や詰まりが見られるなどのタイミングで交換するのが目安です。フィルターは内部の汚れが蓄積するため、定期的なメンテナンスで状態を確認することを推奨します。今回は3年弱ぶりの交換でしたが、問題なく使用できていました。

オリフィスを交換するタイミングはいつですか?

高圧洗浄機を買い替えた際など吐出圧力・流量が変わったタイミングが最もわかりやすい交換機会です。使用中に泡が薄い・水量が多すぎる・少なすぎると感じる場合もオリフィス径が合っていない可能性があります。使用機種のスペックに合ったオリフィス径を選ぶことが重要です。

シールテープは必ず巻き直す必要がありますか?

1/4プラグを一度外して再取り付けする際はシールテープの巻き直しが必要です。古いテープを使い回すと密着が不十分になり水漏れの原因になります。古いテープを完全に取り除いてから新しいテープを2〜3回均一に巻いてください。

Oリングはいつ交換すればよいですか?

接続部からの液漏れが発生した際や、ゴムの劣化(ひび割れ・硬化)が確認できた際が交換タイミングです。リペアキットにOリングが含まれているので、メンテナンスのタイミングでセット交換がおすすめです。

PF22.3 でも同じ手順で交換できますか?

PF22.3 はボトルの口径が広口化された現行モデルですが、本体の構造・オリフィス・フィルターの仕様はPF22.2と共通です。同じ手順で交換できますが、細部に違いがある場合もあるため、作業前に本体を確認することを推奨します。

シールテープの代わりに液体シール剤は使えますか?

使えます。1/4プラグのネジ部を密閉できればよいため、シールテープ(PTFEテープ)でも液体シール剤でもかまいません。どちらを使う場合も、古いシールテープの残りかすを完全に取り除いてから施工してください。残りかすがあると密着が不十分になり水漏れの原因になります。

ノズルの金属ピンを紛失した場合はどうすればよいですか?

MTM Hydroの純正パーツとして取り寄せる必要があります。市販の代替品で済ませると固定が甘くなり、高圧時にノズルが抜ける危険があるため推奨しません。ピンは細く転がりやすいので、作業はトレーや布の上で行い、抜いたピンはすぐに定位置へ置くのが確実です。
09

PF22.2 関連製品・交換パーツ

RELATED PRODUCTS

PF22.3 フォームキャノンキット(現行モデル)

リペアキット

スペアボトル

フィルター付きチューブ

1/4" QCプラグ ステンレス