MTM Hydro PF22.2 オリフィス・フィルター交換|工具3点・約20分
MTM Hydro のフォームガン(フォームランス)PF22.2 は、オリフィスとフィルターをスパナ・マイナスドライバー・シールテープの3点、約20分で交換できます。2023年10月に、オリフィスを3.0(1.1mm)から5.0(1.5mm)へ変更し、2021年3月の購入以来初めてフィルターも交換しました。
交換のきっかけは、高圧洗浄機を Kränzle(クランツレ)の業務用機 Profi175TST に買い替えたことです。常用吐出圧力と常用吐出水量が変わると、それまでのオリフィス径では泡の出方が合わなくなります。約2年7か月使ったオリフィスには軽い錆が出ていましたが、使用に支障はない程度でした。
- スパナ・マイナスドライバーなど交換に必要な工具と代用品
- オリフィスとフィルターの取り外しから組み立てまでの全工程
- 1/4インチQCプラグのシールテープの巻き直し方と水漏れ確認
- 薬液ノブの外し方と、交換時期を判断する泡・水漏れの症状
PF22.2で交換した部品と理由
MTM Hydro(MTM ハイドロ)PF22.2 で今回交換したのは、本体奥のオリフィスとノズル内部のフィルターの2つで、どちらも工具がそろえば自分で交換できます。工程ごとに使う工具が違い、特にノズルの分解・組み立ては初めてだと迷いやすいため、写真を交えて手順を解説します。
- オリフィス:3.0(1.1mm)→ 5.0(1.5mm)に変更(高圧洗浄機の買い替えに合わせた変更。径はオリフィス径 計算ツールで算出)
- フィルター:購入後初めての交換(約2年7か月使用)
- 1/4インチQCプラグ:Veloci(ヴェローチ)のステンレス製(24.0080)に交換済みのため、今回はそのまま使用
交換に必要な工具・材料
最低限必要な工具はスパナ・マイナスドライバー・シールテープの3点で、精密ドライバーやペンチがあると作業が大幅にスムーズになります。
なお、作業台にトレーや布を敷いておくと金属ピンの紛失防止になり、駐車場やガレージでの作業でも安心です。PF22.2 をケルヒャーで使う場合のジョイント(変換アダプター)と接続方法は、次の記事で解説しています。
オリフィスの取り外し手順
オリフィスはスパナとマイナスドライバーの2つで取り外せます。コツは、本体と1/4インチQCプラグを別々の工具で押さえ、共回りを防ぐことです。PF22 用の交換オリフィスは国内では販売されていないため、私がヤフオクに出品しています。
本体を固定して1/4インチQCプラグを外す
ポイント:本体をしっかり固定しないと共回りしてしまうため、2つの工具を使って固定と回転を分担するのがコツです。

QCプラグを外すと奥にオリフィスが見える

マイナスドライバーでオリフィスを取り外す

フィルターの取り外しと交換手順
フィルター交換はノズルの取り外し・金属ピンの抜き差しを含む6工程ですが、手順通りに進めれば難しい作業ではありません。
フィルターはノズル内部に組み込まれているため、ノズルごと本体から取り外してから交換します。メーカーはこのフィルターを、薬液と水を混ぜて泡を作る部品として説明しています。
ノズル根元の金属ピンを押し出す

ペンチで金属ピンを引き抜く

ノズルを本体から引き抜く

ノズル先端からフィルターを押し出す


新しいフィルターをノズルにはめ込む



ノズルを差し込んで金属ピンで固定する
フィルターが目詰まりすると、泡が薄くなる・シャンプーの吸い上げが弱くなるといった症状が出ます。交換用のフィルターは国内では単品で販売されておらず、金属ピン・Oリング4個とともにリペアキット(41.5001)に入っています。
交換部品一式(フィルター・金属ピン・Oリング)
薬液ノブの取り外し(参考)
本体上部の薬液ノブ(薬液注入ノブ)は、ボトルからシャンプーを吸い込む量を調整するつまみで、六角ネジ1本を外すだけで取り外せます。今回は交換目的ではありませんが、分解ついでに外して状態を確認しました。
六角ネジ1本を外すだけ


オリフィス取り付けと組み立て手順
組み立ては取り外しの逆手順で、シールテープの巻き直しと水漏れ確認が最後の重要チェックポイントです。
新しいオリフィスをはめ込む

QCプラグの古いシールテープを取り除く
シールテープを巻いてQCプラグを取り付ける

クリアチューブを取り付けて完成
なお、現行モデルのPF22.3には先端にステンレスフィルターが付いた吸引チューブが標準で付属するため、これからPF22.3を購入する場合は別途チューブや錘付きフィルターを用意する必要はありません。

PF22 の標準のプラグはメッキスチール製です。私は錆びにくいステンレス製(Veloci 24.0080)に替えています。
ステンレス製の1/4インチQCプラグ
PF22.2を広口ボトルに替えてPF22.3と同じ構成にする
PF22.3 と PF22.2 の違いは、ボトルの口と吸引チューブだけです。PF22.2 の本体に、アダプター付きの広口ボトル(スペアボトル)を付ければ、PF22.3 と同じ構成になります。私は2024年2月にアダプターと広口ボトルだけを買い足し、PF22.2 の本体に付けて使っています。

スペアボトル(PF22.3 用の広口ボトル)
PF22.2 交換後の確認と次のメンテナンス
MTM Hydro PF22.2のオリフィス・フィルター交換は、スパナ・マイナスドライバー・シールテープの3点があれば完了する作業です。交換後は水漏れと泡の出方を確認し、使用後に内部を純水ですすぐ習慣をつけることで、次回交換までの劣化を抑えられます。
交換直後に必ず確認する2点
1つ目は1/4インチQCプラグの接続部からの水漏れです。高圧洗浄機に接続して実際に水圧をかけ、ネジ部からにじみが出ないか確認します。漏れる場合はシールテープの巻き不足か、古いテープの残りかすが原因です。2つ目は泡の出方です。オリフィス径を変更した直後は泡の濃度・水量が以前と変わるため、薬液ノブで泡の濃さを合わせ直します。
次に交換を検討するタイミング
オリフィス・フィルターともにメーカー指定の交換サイクルはなく、症状ベースでの判断になります。泡が薄くなった・吸い上げが弱くなった場合はフィルターの詰まり、水量が想定と合わない場合はオリフィス径のミスマッチを疑います。高圧洗浄機を買い替えた際は、常用吐出圧力と常用吐出水量が変わるため、オリフィス径の選び直しが必須です。買い替え先の機種の見方は高圧洗浄機の圧力(MPa)の目安で解説しています。
- 泡が薄い・濃度が上がらない → 薬液ノブの設定/フィルターの詰まり/オリフィス径の不一致
- シャンプーの吸い上げが弱い → フィルター・チューブの詰まり
- 接続部から水がにじむ → シールテープの巻き直し/Oリングの劣化
- 高圧洗浄機を買い替えた → オリフィス径の選び直し
劣化を遅らせる使用後の習慣
約2年7か月使ったオリフィスには軽い錆が出ていました。使用後に内部へシャンプーと水が残ることが原因と考えられるため、私は洗車のたびに吸引チューブから純水を吸わせて、本体の内部をすすいでいます。
フィルターが詰まったときに交換品が手元にない場合は、ぬるま湯に短時間浸けると一時的に回復することがあります。
よくある質問(FAQ)
オリフィスとフィルターは症状で交換時期を判断し、PF22.2・PF22.3 とも同じ手順と同じリペアキットで交換できます。
オリフィスとフィルターはどのくらいの頻度で交換すべきですか?
フォームガンの泡が出ない・薄いときの原因は何ですか?
シールテープは必ず巻き直す必要がありますか?
Oリングはいつ交換すればよいですか?
PF22.3 でも同じ手順で交換できますか?
シールテープの代わりに液体シール剤は使えますか?
ノズルの金属ピンを紛失した場合はどうすればよいですか?
PF22.2 関連製品・交換パーツ
PF22.2・PF22.3 に追加で使えるパーツは、ケルヒャー純正ガン用のジョイントと、先端にフィルターが付いた吸引チューブです。リペアキットは04セクション、1/4インチQCプラグと広口ボトルは06セクションで紹介しています。
ケルヒャー純正ガンにPF22を付けるジョイント
吸引チューブ(先端にステンレスフィルター)
PF22.2と組み合わせるガン・ノズルは、Acqualine SGS35 ショートガン・Acqualine ノズルガード・Acqualine EX28 ベントランスの各レビューで解説しています。高圧ホースを見直すならMTM Hydro Kobrajet(コブラジェット)のレビュー、ショートガンの一時置き場にはVeloci Ventuno Bracketが便利です(広口ボトルの PF22.3 構成は収まりません)。ほかのフォームガンと比べる場合はフォームガン おすすめ比較と選び方を参照してください。