MTM Hydro PF22.2 / PF22.3 レビュー|
MTM ハイドロの泡濃度を本体で変えるフォームガン
泡の濃度を本体で変えるイタリア製フォームガン。PF22.2との違いと選び方がわかる。
イタリア製フォームガン(フォームランス) MTM Hydro PF22.2 / PF22.3(MTM ハイドロ)は、泡の濃度を薬液ノブで、噴射方向を2ステージノズルでキャノン本体側から調整できるのが最大の価値です。2021年3月に導入し、部品交換は1/4" プラグのステンレス化、2023年10月のオリフィス・フィルター交換(高圧洗浄機の買い替えに伴うもの)、2024年2月の広口ボトルへの更新のみで、詰まり・水漏れ・ノブの動作不良は発生していません。噴射性能・操作性・耐久性・コスパの4項目評価で総合平均8.8点(10点満点)でした。
廉価なフォームガンは泡が水っぽく、ボディに乗せた途端に流れ落ちます。濃度を変えたくてもシャンプーを希釈し直すしかなく、洗浄成分が汚れに作用する前に流れてしまうためスノーフォーム洗車の効果が出ません。PF22.2 唯一の弱点だった細口ボトルも、現行の PF22.3 では広口化され、重り付きのサクションチューブも標準付属しています。
- PF22.2 と PF22.3 の違い(広口ボトル化)と、いま買うならどちらか
- 薬液ノブ・2ステージノズルによる泡の濃度と噴射角度の調整方法
- 使用する高圧洗浄機に合わせたオリフィス径(3.0 / 3.5)の選び方
- 標準のスチールプラグをステンレス製に交換して錆と詰まりを防ぐ方法
MTM Hydro PF22.2 とは|イタリア製
イタリアのメーカー、MTM Hydro(MTM ハイドロ) が開発した「PF22.2 Foam Cannon(フォームキャノン)」は、世界中のカーディテーラー・洗車マニアに支持されるフォームガンのロングセラーモデルです。2017年にPF22として発売され、PF22.2に進化。そして現在は PF22.3 へとアップデートされています。メーカーの概要はMTM Hydro(MTM ハイドロ)とは、他社モデルとの比較はフォームガンのおすすめと選び方で解説しています。
最大の特徴はボトルの自立設計と、2ステージノズル・薬液ノブという2つの調整機構の組み合わせです。シャンプー液を入れたまま置いても倒れない安定したボトル形状、濃度をカチッとした感触で調整できるノブ、そして水平・垂直どちらにでも噴射できるノズルが、日常の洗車を効率化してくれます。
- ボトルが広口化し、使用後にスポンジで内部を直接洗える
- 重り付きのサクションチューブが標準付属し、傾けても洗浄液を吸い上げる
- 本体構造・スペック・接続規格(1/4" QC)はPF22.2と共通で、アクセサリーも流用できる
- 新規購入なら現行の PF22.3 がおすすめ




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PF22.2 のスペック|許容圧力 35MPa
PF22.2 / PF22.3 は許容圧力 35MPa・許容流量 20L/分 まで対応し、家庭用から業務用クラスまで幅広い高圧洗浄機で使用できます。手持ちの機種の数値は高圧洗浄機の圧力(MPa)の目安で確認できます。
| PF22.2 / PF22.3 Foam Cannon — Spec | |
|---|---|
| 許容圧力 | 約 7.5 MPa 〜 35 MPa |
| 許容流量 | 約 5.3 L/分 〜 20 L/分 |
| 許容温度 | 60 ℃ |
| ボトル容量 | 1,000 mL(32 oz)自立スタンドアップボトル |
| ボトル口径 | PF22.2:細口 / PF22.3:広口(ワイドマウス) |
| サクション チューブ | PF22.2:シリコンチューブ / PF22.3:重り付きチューブ |
| 同梱 オリフィス | 3.5(1.25mm)本体装着済み・3.0(1.1mm)同梱 |
| 接続規格 | 1/4" × M22 アダプター + 1/4" QCメッキスチールプラグ (フィッティングパック×2個入り) |
| 本体素材 | イタリア製ニッケルメッキ真鍮・シングルキャストボディ |
| 製造国 | イタリア(Made in Italy) |
PF22.2 と PF22.3 の違い
PF22.2 と PF22.3 の違いはボトル口径とサクションチューブの2点で、本体構造・許容圧力・接続規格は共通です。オリフィスや接続アクセサリーもPF22.2用がそのまま流用でき、PF22.2 もスペアボトル(広口ボトル+アダプター)に交換すれば広口化できます。
| 項目 | PF22.2 | PF22.3(現行) |
|---|---|---|
| ボトル口径 | 細口 | 広口(ワイドマウス) |
| 使用後の内部洗浄 | 振り洗いのみ | スポンジで直接洗える |
| サクションチューブ | 硬めのシリコンチューブ | 重り付き(傾けても吸い上げ) |
| ボトル容量 | 1,000 mL | 1,000 mL |
| 本体素材・構造 | イタリア製ニッケルメッキ真鍮・シングルキャストボディ(共通) | |
| 許容圧力 / 流量 | 35 MPa / 20 L/分(共通) | |
| 接続規格 | 1/4" QC(共通) | |
| オリフィス互換 | 3.0 / 3.5 とも共通で流用可 | |
| 新規購入時の推奨 | — | こちらを推奨 |
PF22.2 を広口化するスペアボトル
フォームガンとしての 3 つの強み
PF22.2 の強みは、薬液ノブによる泡の濃度調整・水平と垂直を切り替えられる2ステージノズル・倒れない自立ボトルの3点に集約されます。
PF22.2 の使い方|6 ステップで泡洗車
PF22.2 の使い方は、シャンプーを希釈してボトルに入れ、ガンに接続し、ノブで濃度を調整して泡を乗せるまでの6ステップです。
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1シャンプー液を希釈してボトルに入れる カーシャンプー(スノーフォームシャンプー推奨)を水で希釈してボトルに注ぎます。希釈倍率はシャンプーの指定に従いますが、PF22.2 のノブ調整で濃度を変えられるため、まずは標準的な希釈から始めるのがおすすめです。
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2フォームキャノンを高圧洗浄機のガンに接続 1/4" QC プラグを SGS35 などのショートガンのアウトレット(1/4" カプラー)に差し込むだけで接続できます。ケルヒャー(Kärcher)家庭用機(Kシリーズ)の純正ガンで使う場合は、PF22 側にケルヒャーKシリーズ用のガン取り付けジョイントを付ければ、純正ガンにそのまま差し込めます。これから購入する場合は、楽天市場の販売ページでケルヒャー用アダプター付きを選べます。
-
3ノブで濃度・ノズルで噴射角度を調整 高圧洗浄機を起動する前に、上部ノブを回して薬液量を設定します。初回は中間位置からスタートし、泡の厚さを見ながら微調整してください。ノズルは左右に回して噴射角度(ワイド〜ジェット)を変えられます。
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4車体全体に泡を乗せて数分放置 下から上に向かって泡を吹き付け、車体全体を泡でコーティングします。直射日光を避けた場所で2〜3分放置するのが目安です(シャンプーに指定がある場合はそちらを優先し、泡が乾く前にすすぎます)。泡が厚いほど洗浄成分の滞留時間が長くなります。
-
5ノズルガードに付け替えてすすぎ フォームキャノンを外し、Acqualine ノズルガード(またはお使いのノズル)に付け替えて泡を洗い流します。1/4" QC 規格で統一されていれば付け替えはワンタッチです。
-
6使用後はボトルと本体内部をすすぐ ボトルを外して残液を捨て、水を入れて振り洗いします(PF22.3 の広口ボトルならスポンジで内部を直接洗えます)。続けて本体内部もすすぎます。私は計量カップに純水を入れてサクションチューブを浸し、ショートガンに取り付けたままトリガーを握って水だけを吸わせ、チューブと本体に残ったシャンプー液を押し出しています。洗ったボトルに水を入れて同じ操作をしても構いません。内部にシャンプーが残ると固着し、フィルターが目詰まりする原因になります。
オリフィス径の選び方|3.0と3.5
PF22.2 には 3.5(1.25mm) が装着済みで、3.0(1.1mm) が同梱されています。どちらを使うかは、組み合わせる高圧洗浄機の吐出圧力・水量によって決まります。オリフィス径が小さいほどノズルの穴が細く、同じ流量でより高い圧力が生まれます。使用する機種のスペックに合ったオリフィスを選ぶことで、泡の質と洗浄効果が最大化されます。
1/4"プラグのステンレス化|錆の予防
PF22.2 / PF22.3 に標準同梱される 1/4" QC プラグはメッキスチール(鋼)製です。使用上の問題はありませんが、洗車ケミカルや水道水のミネラルにさらされる環境では長期使用で錆が発生することがあります。錆が内部のフィルターに入り込むと詰まりの原因になるため、あらかじめ ステンレス製プラグに交換しておくことを推奨します。交換に使う工具と手順はPF22.2 のオリフィス・フィルター・プラグ交換手順で解説しています。
ステンレス製 1/4" プラグを見てみる
PF22.2 を実際に使って分かったこと
PF22.2 / PF22.3 は、泡の密度・ガンとの切り替えやすさ・耐久性の3点で、廉価なフォームガンとの差がはっきり出ます。
泡の質 — 厚く、滞留時間が長い
内部アジテーターが生み出す泡は、廉価モデルと比べると明らかに密度が高く、車体に当たっても弾けにくいです。泡がボディに付着してから流れ落ちるまでの時間(滞留時間)が長いため、シャンプーの洗浄成分が汚れに長く作用します。特に縦面(ドアパネルなど)での泡の粘りは体感できるレベルです。
SGS35 との組み合わせ — テンポが変わる
SGS35 ショートガンのアウトレット(1/4" カプラー)にワンタッチで接続・取り外しができます。フォームキャノンで泡を乗せる工程とノズルガードでのすすぎ工程の切り替えがスムーズで、洗車のテンポが落ちません。SGS35 の内蔵スイベルのおかげでフォームキャノンを振り回す動作でもホースが絡まらず、特に予洗い工程の快適さが上がります。
重り付きチューブ — 傾けても吸い上げが続く
PF22.2 のサクションチューブは比較的硬いシリコン製でした。PF22.3 に標準付属する重り付きチューブは先端がボトルの底側へ沈むため、本体を傾けても洗浄液を吸い続けられます。ルーフやロッカーパネルなど、角度を付けて泡を乗せる場面で差が出ます。
導入後の耐久性
2021年3月に導入し、プラグのステンレス化、2023年10月のオリフィス・フィルター交換(高圧洗浄機の買い替えに伴うもの)、2024年2月の広口ボトルへの更新以外は手を加えていません。この間、詰まり・水漏れ・ノブの動作不良などの不具合は発生しておらず、本体のロゴや刻印も剥がれていません。消耗品として買い替えを意識したことがないのは、品質への信頼感の裏返しです。
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PF22.2 の評価スコア|4 項目採点
噴射性能・操作性・耐久性・コスパの4項目を10点満点で採点した結果、総合平均は8.8点でした。
PF22.2 は買う価値があるか|まとめ
- ▸泡の密度と滞留時間が廉価モデルと明確に違う
- ▸薬液ノブで泡の濃度をキャノン本体から調整できる
- ▸2ステージノズルで水平・垂直の2方向噴射が可能
- ▸自立スタンドアップボトルで洗車中も倒れない
- ▸2021年3月の導入後、詰まり・漏れ・不具合ゼロの耐久性
- ▸SGS35との1/4" QCワンタッチ接続でテンポが落ちない
- ▸フォームガンとしては高価格帯
- ▸PF22.2 の細口ボトルは洗浄しにくい(PF22.3で解消)
- ▸標準プラグがメッキスチール製のためステンレス化を推奨
- ▸ケルヒャー家庭用機の純正ガンで使うにはジョイントが必要(対応セットあり)
- ·スノーフォーム洗車を本格的にやりたい
- ·廉価フォームランスに不満を感じている
- ·SGS35 と組み合わせてセットアップを統一したい
- ·長期間使える道具に投資したい
- ·フォームキャノンにコストをかけたくない
- ·スノーフォーム洗車をほとんどしない
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