PRÌMUS 2.0(プリムス 2.0)はLabocosmeticaのアルカリ性フォームプレウォッシュで、カーディテーリング業界で世界初のVDA認証を取得した製品として知られています。
イタリアのメーカー、Labocosmetica(ラボコスメティカ)は、ミラノ近郊バランツァーテに拠点を置くMafra International S.r.l.が展開するカーケアブランドです。同社は1965年創業で、世界の著名スポーツカーメーカーと共同で製品開発を行ってきた実績があります。PRÌMUS 2.0はLabocosmeticaが提唱する「3pH洗車サイクル」の第1フェーズ(アルカリプレウォッシュ)を担う製品で、酸性シャンプーのPURÌFICA、中性シャンプーのSÈMPERとともにシステムを構成しています。
日本語読みについては、「プリマス」と表記されるケースが国内市場では多く見られます。ただし製品名 PRÌMUS(アクセント記号付き)の原音はラテン語・イタリア語で「プリムス」("pri-mus")に近く、本記事では「プリムス」を正式表記として使用しながら「プリマス」も併記します。
PRÌMUS 2.0は前モデルのPRÌMUSから改良を加えたバージョンで、洗浄力・安全性・泡の密着性がさらに向上しています。2021年頃から愛用しており、現在は3pH洗車サイクルのアルカリプレウォッシュとして定番使用しています。
このレビューのポイント
香りが良く、泡立ち・洗浄力ともに高い。プレウォッシュの選択肢をいくつか試した結果、現在の定番になったアルカリフォームプレウォッシュの実使用感を中心にレビューします。
PRÌMUS 2.0はpH11以上(原液)のアルカリ性フォームプレウォッシュで、最大1:100希釈まで対応する幅広い希釈レンジを持っています。
PRÌMUS 2.0 — Spec
ブランド Labocosmetica
製品名 PRÌMUS 2.0
タイプ フォームプレウォッシュ(アルカリ性)
pH(原液、20°C) > 11
密度(20°C) 1.09 g/cm³
水への溶解性 完全混和
容量 1,000ml / 4,500ml
希釈率 1:3(ホイール重度汚染)〜 1:100(頻繁な洗車)
使用箇所 ボディ・ホイール・ガラス・ホイールアーチ・エンジンルーム・タイヤ
対応素材 塗装・ガラス・プラスチック・アルミ・クローム・PPF・マット/ラッピング
認証 VDA認証・PFAS FREE
製造元 Mafra International S.r.L.(イタリア)
※スペックはLabocosmetica公式データシート より
メモ
pH11以上のアルカリ性はトラフィックフィルム・油分・有機汚染の除去に効果的ですが、原液での直接塗布は推奨されておらず、汚染度に応じた希釈が基本です。1:100という最大希釈は頻繁な洗車向けの目安で、ホイールや車両下部の重度汚染には1:3〜1:20の濃い希釈が適しています。4.5Lボトルからの詰め替え運用で単価を大幅に下げられます。
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PRÌMUS 2.0は、世界初のVDA認証取得・高発泡処方・コーティング保護との両立など、アルカリプレウォッシュとして突出した特徴を複数備えています。
①
世界初VDA認証
アルカリ洗剤として最高レベルの安全証明
VDA(Verband der Automobilindustrie:ドイツ自動車工業会)認証は、塗装・プラスチック・ゴムなど自動車の繊細な素材に対する化学的安全性を独立第三者機関が検証する制度です。アルカリ性プレウォッシュとして世界で初めてこの認証を取得したのがPRÌMUSで、PRÌMUS 2.0はその改良版として同認証を継承しています。腐食性塩(caustic salt)を含まないアルカリ処方により、ボディ全面に使用してもパネルや素材を傷めません。スポーツカーや高級車のボディに対しても使用実績があり、メーカー自身が著名スポーツカーメーカーとの共同テストを経て開発したことを公式に明示しています。
高い発泡性能を持つ処方で、フォームガン(フォームランス)で使用すると密着性の高い均一な泡が生成されます。泡が垂直面に留まることで汚染物との接触時間が確保され、機械的摩擦なしに汚れを浮かせる効果が高まります。さらに低蒸発特性を持ち、フォームガンを使わないスプレーボトルでの使用でも乾燥残渣が残りにくい設計です。フォームガンが使えない状況でも同等の効果を発揮できる柔軟性があります。
③
コーティング・ワックス・PPFへの安全性
保護層を傷めずに洗浄
ワックス・シーラント・ナノコーティング・PPF施工済み車両に使用しても保護層を除去しない処方を採用しています。メーカーは「汚れのみを除去し、既存の保護層にはダメージを与えない」ことを製品の核心的特徴として位置づけています。コーティング施工済み車両の定期メンテナンス洗車に組み込んでも、コーティング性能を損なわずに洗浄だけを完結できる点は、アルカリ系プレウォッシュにとって重要な要件です。
④
幅広い希釈レンジと多用途性
1本でホイールからボディまで対応
1:3から1:100まで非常に幅広い希釈に対応しており、ホイールの重度汚染から頻繁な洗車の軽度汚染まで1製品でカバーできます。ホイール・ホイールアーチ・下廻りには1:3〜1:20の濃い希釈、ボディ全体のプレウォッシュにはフォームガンで1:5〜1:10が基本です。用途ごとに複数のプレウォッシュ製品を使い分ける必要がない点が、日常の洗車工程をシンプルにします。
⑤
3pH洗車サイクルの核心
アルカリフェーズで有機汚染を根本除去
Labocosmeticaが提唱する3pH洗車サイクルでは、PRÌMUS 2.0がアルカリ性プレウォッシュとして最初の工程を担います。アルカリ性はトラフィックフィルム・油分・花粉・虫・樹脂などの有機汚染を化学的に乳化・除去するのに最も効果的なpH帯です。その後に続く酸性フェーズ(PURÌFICA)によるミネラル除去と中性フェーズ(SÈMPER)によるコンタクトウォッシュと組み合わせることで、3種の汚染を工程ごとに対処できます。
左からPRÌMUS 2.0・PURÌFICA・SÈMPER。3pHサイクルを構成する3製品
PRÌMUS 2.0をボディ全体に塗布した状態。泡が垂直面に密着して滞留している
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PRÌMUS 2.0の基本的な使い方は「希釈→フォーム塗布→3〜5分滞留→高圧リンス」のシンプルな4ステップです。
使用箇所と汚染度に合わせて希釈率を設定します。ホイール・タイヤの重度汚染にはスプレーボトルで1:3〜1:10、車両下部・バンパー・虫の除去にはスプレーボトルで1:20、非常に汚れた車両全体にはスプレーボトルで1:50(下から上に向けて塗布)が目安です。通常のボディプレウォッシュにはフォームガンで冬場1:5・夏場1:10。バケツでコンタクトウォッシュに薄く組み込む場合は1:80〜1:100を使います。
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2
フォーム塗布(フォームガン or スプレーボトル)
IK Foam Pro 2などのフォームガン(フォームランス)に希釈液を入れ、車両の下部から上部に向けてボディ全体にまんべんなく塗布します。泡が密着して垂直面に留まることで、有機汚染との接触時間が確保されます。フォームガンがない場合はスプレーボトルに1:20〜1:50希釈で入れて直接スプレーする方法も有効です。
スプレー後は3〜5分間滞留させます。低蒸発処方のため、他製品に比べて急いで作業する必要がありません。ただし真夏の炎天下・高温面への使用はリンス前に乾燥するリスクがあるため、早朝・夕方の涼しい時間帯または日陰での作業を推奨します。
滞留後は高圧洗浄で残留薬剤を完全にすすぎます。フォームガンを使用した場合は特に、ボディパネル下部や凹みに残った泡をしっかり流してください。このあとPURÌFICA(酸性)でミネラル除去、SÈMPERでコンタクトウォッシュと続けることで3pH洗車サイクルが完成します。
メモ
汚れが極めて重度の場合は、ボディへのフォーム塗布前にホイールと車両下部を1:3〜1:20の濃い希釈でスプレー洗浄する「ダブルアクション」が有効です。スプレー→フォームガンの2段階で汚染を先に緩和してからボディ全体を処理します。
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PRÌMUS 2.0は、私が3pH洗車サイクルのアルカリプレウォッシュとして2021年頃から定番にしている製品で、夏・冬問わず洗車工程に組み込んでいます。使い続けている理由をひとことで表すなら、使用感に不満がない、という点に尽きます。
泡立ちと香りの使い心地
IK Foam Pro 2で使うと密度の高い泡が均一に出ます。泡切れが早すぎず、垂直面への密着が良く、滞留中に薄まって流れ落ちる前に汚れと反応できる泡質です。香りは香水のような上品な印象で、プレウォッシュ特有の刺激的な化学臭がなく、屋内ガレージでの使用でも不快感がありません。洗車体験の質という面でも、毎回使いたいと思える製品です。
洗浄力と虫・樹脂への対応
夏場の虫汚れや秋の樹脂(松脂など)の付着がある状況でも、フォームを5分ほど滞留させてから高圧でリンスするだけでほとんど除去できます。特に洗いにくいホイールアーチ内部やドア下部の路面汚染に対して、濃い希釈(1:10〜1:20)でのスプレー使用が実用的です。機械的摩擦が不要なため、ミットを使う前の段階で汚染量をかなり減らせます。
コーティング施工済み車両への安心感
コーティング済み車両にアルカリ性製品を使うことへの懸念を持つユーザーも多いですが、PRÌMUS 2.0については長期使用でコーティングへの悪影響は感じていません。VDA認証が取得されていることと、「保護層を除去しない」という明確な設計思想が、日常的に使える根拠になっています。
Good Points
高発泡処方で垂直面への密着が良く、滞留効率が高い
香りが良く屋内外問わず快適に使用できる
コーティング・ワックス・PPFへの安全性が確認されている
1:3〜1:100の幅広い希釈でホイールからボディまで1本で兼用できる
フォームガン・スプレーボトルどちらでも実用的な使い心地
4.5Lボトルで詰め替え運用が可能でコストを抑えられる
Points to Note
pH11以上のアルカリ性のため、メーカーは保護手袋・保護メガネの着用を推奨しています
真夏の炎天下・高温面への使用時は乾燥に注意
原液使用は推奨されていない。汚染度に応じた希釈率の調整が必要
06
よくある質問
Frequently Asked Questions
PRÌMUS 2.0(プリムス / プリマス)に関してよく寄せられる疑問を5問にまとめました。
ラボコスメティカ プリムス(プリマス)はコーティング施工済みの車にも使えますか?
はい、コーティング・ワックス・シーラント・PPF施工済み車両にも使用できます。PRÌMUS 2.0はVDA認証を取得した安全なアルカリ処方で、保護層を除去せずに汚れだけを取り除く設計です。適切な希釈率を守って使用する限り、コーティング性能への悪影響はほぼ心配不要です。
希釈率の基準がわかりません。どれを使えばいいですか?
汚染度と使用箇所によって変わります。ホイール・タイヤの重度汚染にはスプレーボトルで1:3〜1:10、下廻りやバンパーへの虫・油汚染には1:20、ボディ全体のプレウォッシュ(フォームガン)には冬場1:5・夏場1:10、コンタクトウォッシュに薄く使う場合は1:80〜1:100が目安です。
フォームガンなしで使えますか?
はい、蓄圧式フォームボトルでも使用できます。低蒸発処方のため、スプレー後に乾燥残渣が残りにくい設計です。スプレーボトルに1:10〜1:20希釈で入れ、ホイールや下廻りに直接スプレーして数分滞留させてからリンスする方法でも十分な効果が得られます。
PRÌMUS 2.0と旧PRÌMUS(初代)は何が違いますか?
PRÌMUS 2.0は初代PRÌMUSの改良版で、洗浄力・安全性・泡の密着性がさらに向上しています。メーカーは「さらなる革新と性能向上を遂げたバージョン」と位置づけており、現在は2.0が現行品として流通しています。VDA認証・コーティング保護との両立といった基本的な製品コンセプトは継承されています。
3pH洗車サイクルを実践する場合、PRÌMUS 2.0だけで完結しますか?
いいえ、PRÌMUS 2.0はアルカリプレウォッシュとして3pH洗車サイクルの第1工程を担います。ミネラル・石灰質除去には酸性シャンプーのPURÌFICA、コンタクトウォッシュには中性シャンプーのSÈMPERと組み合わせることで、3pH洗車サイクルが完成します。鉄粉汚染が多い場合は、PRÌMUS 2.0によるプレウォッシュの前後にアイアンリムーバーのSIDEROを追加するとさらに効果的です。
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07
評価スコア
Rating Score / 4 Items / 10 Points
PRÌMUS 2.0をアルカリフォームプレウォッシュとして、泡立ち・洗浄力・安全性・コスパの4項目で総合評価しました。
泡立ち・使い心地
9.0 / 10
フォームガン使用時の泡密度が高く垂直面への密着が良好です。スプレー使用時も低蒸発処方のおかげで作業しやすく、香りも心地よい。プレウォッシュとして毎回の洗車に組み込みやすい使い勝手です。
洗浄力
9.2 / 10
虫・樹脂・トラフィックフィルムを機械的摩擦なしに除去できる高いアルカリ洗浄力があります。フォームガンで3〜5分滞留させるだけでコンタクトウォッシュ前の汚染量を大幅に減らせます。
安全性・汎用性
9.5 / 10
世界初VDA認証取得・PFAS FREE・コーティング保護対応の3点が揃うプレウォッシュはカテゴリ内でも希少です。ボディ・ホイール・ガラス・エンジンルームまで1本でカバーできる汎用性も高く評価できます。
コスパ
8.5 / 10
1,000ml単体での購入はやや割高ですが、1:100まで希釈可能なため実質的な使用量は多く、4.5Lボトルを詰め替えで運用するとコストを大幅に下げられます。フォームガンでの使用では1本の持ちが特に良いです。
PRÌMUS 2.0(プリムス 2.0)はコーティング施工済み車両の定期メンテナンス洗車に向けたアルカリフォームプレウォッシュのスタンダード製品です。
PRÌMUS 2.0 総評
良い点
▸ 世界初のVDA認証取得。アルカリプレウォッシュとして最高水準の安全証明
▸ コーティング・ワックス・PPFを傷めずに汚れだけを除去できる
▸ 高発泡処方でフォームガン・スプレーボトル両方で実用的な使い心地
▸ 心地よい香りで屋内外問わず快適に使用できる
▸ 1:3〜1:100の幅広い希釈でホイールからボディまで1本で兼用できる
▸ PFAS FREE取得済み
▸ 4.5Lボトルで詰め替え運用が可能
気になる点
▸ 1,000ml単体での購入はコスパがやや下がる
▸ pH11以上のアルカリ性のため、メーカーは保護手袋・保護メガネの着用を推奨しています
▸ 真夏の炎天下・高温面への使用時は乾燥に注意が必要
▸ 鉄粉・ミネラル汚染には別途専用除染剤が必要
こんな方に向いている
· コーティング施工済み車両のプレウォッシュを探している方
· 安全性が証明されたアルカリプレウォッシュを使いたい方
· 3pH洗車サイクルを実践したい方
· フォームガンで効果的なプレウォッシュを行いたい方
· ホイールからボディまで1本で使いたい方
こんな方には向いていない
· コスパ最優先で最安のTFR製品を探している方
· 鉄粉除去も同時にこなしたい方(別途SIDEROが必要)
· アルカリ製品の希釈管理が難しい環境で使う方
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