Labocosmetica(ラボコスメティカ)のPURÌFICAは、カーディテーリング業界で初めて実用化された酸性シャンプーで、コーティング施工車のメンテナンス洗車に特化した製品です。
イタリアのメーカー、Labocosmetica(ラボコスメティカ)は、ミラノ近郊バランツァーテに拠点を置くMafra International S.r.l.が展開するカーケアブランドです。同社は1965年創業で、世界の著名スポーツカーメーカーと共同で製品開発を行ってきた実績があります。PURÌFICAはラボコスメティカが提唱する「3pH洗車サイクル」を構成するシャンプーで、アルカリ性プレウォッシュ(PRÌMUS)・中性シャンプー(SÈMPER)と並んで、サイクル内の酸性フェーズを担います。
日本での読み方については「ピュリフィカ」が広く流通しており、ラボコスメティカの日本語サイトでもこの表記を採用しています。ただしイタリア語の原音に忠実に読むと「プリフィカ」("pu-ri-fi-ka")が正確で、メーカーや海外販売店の動画音声もそちらに聞こえます。本記事ではどちらの表記も使用します。なお「ピュリピカ」という表記が一部で見られますが、"fi"(フィ)が抜けた誤記です。
コーティング施工車では、雨水や洗車後の不完全な乾燥によって石灰質(ミネラル分)がボディ表面に蓄積します。これは目視では確認しにくいものの、撥水性の低下やボディのくすみの主因になっています。中性・アルカリシャンプーではこの石灰質を除去できないため、PURÌFICAのような酸性シャンプーをルーティンに組み込むことが、コーティング性能の長期維持に有効です。
PFAS(ペルフルオロアルキル化合物)フリーの処方を採用している点も、近年の製品選びで重要な基準のひとつになっています。
このレビューのポイント
香りが良く泡立ちも豊か。使用後に撥水の戻りを実感しやすいのが、他のシャンプーとの大きな違いです。
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PURÌFICAはpH値3以下(1:100〜1:200希釈時)の酸性シャンプーで、1,000mlと4,500mlの2サイズが展開されています。
| PURÌFICA — Spec |
| タイプ | 酸性シャンプー(除染・コーティングメンテナンス) |
| pH(原液、20°C) | > 2 |
| pH(1:100〜1:200希釈) | < 3 |
| pH(1:200〜1:330希釈) | < 4 |
| pH(1:400希釈) | 約 5 |
| 密度(20°C) | 1.04 g/cm³ |
| 水への溶解性 | 完全混和 |
| 容量ラインナップ | 1,000ml / 4,500ml |
| 認証 | VDA認証 |
| PFAS | PFAS FREE |
| 使用可能素材 | 塗装・ガラス・PPF・プラスチック・アルミニウム |
※スペックはLabocosmetica 公式データシートより
メモ
VDA認証はドイツ自動車工業会(Verband der Automobilindustrie)の品質基準で、塗装面への安全性が検証されていることを示します。希釈率を上げるほどpHが穏やかになるため、日常のコーティングメンテナンス洗車では1:400希釈(バケツ使用)が基本です。希釈後pHの確認には洗車ケミカルpH希釈計算ツールも活用できます。
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PURÌFICAはカーディテーリングに酸性シャンプーという概念を持ち込んだ製品で、中性・アルカリシャンプーとは異なるアプローチで洗車を行います。
①
カーディテーリング業界初の酸性シャンプー
石灰質を pH で根本除去
カーシャンプーは中性〜アルカリ性が標準で、弱酸性のシャンプーをカーケアに持ち込んだのはPURÌFICAが最初です。石灰質(炭酸カルシウム)は酸と接触することで化学的に分解されるため、酸性シャンプーで洗うだけで摩擦に頼らずにミネラル汚染を除去できます。ボディ表面に薄く堆積した石灰質は目視では確認しにくいですが、コーティングの撥水性低下やボディのくすみの主因です。特にブラック系ボディでは石灰質によるくすみが顕著に出やすく、PURÌFICAの効果を実感しやすいです。
②
コーティング・ワックスへのダメージを最小化
コーティングへの影響を抑えた酸処方
酸性クリーナーはコーティングを傷める懸念がありますが、PURÌFICAはコーティングやワックスへの影響を最小化するよう設計された酸処方を採用し、ナノコーティング・ワックス・シーラント・PPFへのダメージを抑えています。適切な希釈率を守ればガラス・アルミニウム・プラスチックにも対応しており、ボディ全体に使用できます。さらに前工程で残留した界面活性剤を除去する作用もあるため、ウェットコートやセラミックシャンプー施工前の下地調整としても活用できます。
③
3pH洗車サイクルの酸性フェーズを担う
汚染を pH で三方向から攻める
ラボコスメティカが提唱する3pH洗車サイクルは、アルカリ性プレウォッシュ(PRÌMUS)でトラフィックフィルムや有機汚染を除去し、次にPURÌFICA(酸性)で石灰質・ミネラル汚染を溶解し、最後にSÈMPER(中性)でコンタクトウォッシュを行うという3段階構成です。PURÌFICAが中性シャンプーの前に来るのがポイントで、酸性洗浄後の中性洗浄でpHを整えながら仕上げられます。このサイクルを継続することで、再コーティングの頻度を抑えながらコーティング性能を長期維持することが期待できます。
④
幅広い希釈レンジと多用途性
1本で日常洗車から強除染まで対応
フォームガン1:5〜1:10からバケツ1:400まで幅広い希釈に対応しており、汚染状況に応じた柔軟な使い分けが可能です。日常のコーティングメンテナンス洗車には1:400希釈、融雪剤や砂混じりの雨の後には1:5〜1:10の濃い希釈で使用します。ボディだけでなく、ガラス・アルミホイール・ホイールアーチ・クローム文字・エンブレム周辺にも対応しており、汚れが溜まりやすい局所的な箇所にも活用できます。
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04
使い方
How to Use / 3pH Wash Cycle
PURÌFICAはラボコスメティカが提唱する3pHウォッシュサイクルの酸性フェーズを担います。アルカリ→酸性→中性の順で洗うことで、各pHが異なる汚染に作用し、コーティング性能を効率よく回復できます。
3
SÈMPER(中性)でコンタクトウォッシュ
1:1000希釈のSÈMPERをバケツで使いウォッシュミットでコンタクトウォッシュを行います。中性pHがPURÌFICAの酸性除染作用を妨げず、化学的・機械的な両面から汚れを除去します。エンブレム・クローム文字・プラスチックトリムなど石灰質が溜まりやすい箇所も集中的にケアします。2バケツウォッシュを行うとミットの汚れを都度落とせるため安心です。
4
すすぎ・乾燥
洗浄後は十分にボディ全体をすすぎます。コーティング車の場合は乾燥後に撥水の回復を確認してみてください。ウェットコートやセラミックシャンプーを使用する場合は、PURÌFICA洗浄後の仕上げに施工するのが最も効果的です。
補足
頑固な石灰質・固着水垢・錆・セメント跡には、ラボコスメティカの強力除染剤ENERGOが適しています。PURÌFICAはルーティン洗車に組み込むメンテナンス製品として位置づけるのが正しい使い方です。
PURÌFICAは2021年頃から愛用しているシャンプーで、酸性シャンプーという製品特性上、洗浄力よりも「洗浄後のコーティング性能の回復」を評価するのが正しい見方です。
泡立ちは十分。酸性シャンプーという先入観を覆す使い心地
酸性シャンプーと聞くと業務用除染剤のような無機質なイメージがありますが、PURÌFICAはきめ細かな泡が立ちやすく、ミットへの馴染みも良い使い心地です。泡立ちが乏しいと洗車傷のリスクが上がるため、日常洗車に使えるレベルの泡質は重要なポイントです。フォームガンを使うと特に豊かなフォームが得られます。
香りが心地よく、洗車時間が快適になる
上品でバニラ×アニス系の甘い香りを感じ、洗車中の使い心地が良いです。酸性製品特有のツンとした刺激臭はなく、長時間使用しても不快感がありません。継続して使いたいと思える要素のひとつです。
撥水回復の効果は使用後に目に見えてわかる
数回使用すると、洗車後のボディの水の弾き方が変わってきます。コーティング後しばらく経って撥水が落ちてきたと感じていた車でも、PURÌFICA洗浄後に撥水が戻ることがあります。これはコーティング自体が劣化していたのではなく、石灰質によって機能を阻害されていた可能性を示しています。再コーティングの前にPURÌFICAで洗い込んでみると、本当にコーティングの寿命が尽きているのかどうかを確認できます。
希釈率の調整が洗浄効果の鍵
汚染状況に合わせた希釈率の選択が重要です。コーティング車の通常洗車では1:400希釈でも効果を感じられますが、長期間石灰質が蓄積した状態からのリカバリーには1:100〜1:200程度の濃い希釈で数回に分けてケアするほうが結果が出やすいと感じました。
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Good Points
- 酸性でありながら泡立ちが良く、ミットで使いやすい
- 香りが心地よく、日常洗車に組み込みやすい
- コーティング・ワックス・PPFへの使用が可能
- 洗浄後に撥水回復を目に見えて実感できる
- 希釈レンジが広く、日常洗車から強除染まで1本で対応
- VDA認証・PFAS FREE取得済み
Points to Note
- 頑固な水垢や鉄粉汚染には専用除染剤が必要
- 希釈率の理解が浅いと除染効果が出にくい
- 価格帯はプレミアムクラス
- メーカーは保護手袋・保護メガネの着用を推奨
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06
よくある質問
Frequently Asked Questions
PURÌFICAに関してよく寄せられる疑問を5問にまとめました。
ピュリフィカはコーティング施工車以外にも使えますか?
はい、コーティング未施工車にも使用できます。ガラス・アルミホイール・プラスチックパーツにも対応しており、素材を問わずボディ全体の石灰質除去に使用可能です。ノーコート車の洗車後にコーティングやシーラントを施工する場合は、石灰質除去後の下地状態で施工できるため密着性が高まります。ただしコーティング施工車で最も効果を実感しやすい製品です。
ピュリフィカ(プリフィカ)はホイールにも使えますか?
コーティングに悪影響はありませんか?
適切な希釈率を守って使用する限り、コーティングへのダメージはほぼ心配不要です。PURÌFICAはコーティングやワックスへの影響を最小化した酸処方を採用しており、ナノコーティング・ワックス・シーラント・PPFへの攻撃性を最小限に抑えるよう設計されています。VDA認証も取得しており、塗装面への安全性は検証済みです。ただし原液や過度に高濃度での使用は推奨されておらず、希釈率の順守が前提です。
中性シャンプーと組み合わせる必要がありますか?
必ずしも組み合わせる必要はありませんが、ラボコスメティカが推奨する3pH洗車サイクルではPURÌFICAと中性シャンプー(SÈMPER)を組み合わせた使い方が基本です。単独で使う場合は、コーティング施工後の定期メンテナンスや撥水回復が目的であればPURÌFICAを選び、有機汚染(油分・花粉・トラフィックフィルム)の除去が優先であればアルカリ性プレウォッシュ(PRÌMUS)が向いています。
07
評価スコア
Rating Score / 4 Items / 10 Points
PURÌFICAの評価は、酸性シャンプーとしての機能・使い心地・コスト効率を総合して判断しています。
泡立ち
8.5/ 10
酸性シャンプーとしては優秀な泡立ちです。フォームガンを使用した場合は特に豊かなフォームが得られます。ペール使用でも十分な泡がありミットへの馴染みが良く、コンタクトウォッシュ時の使い心地は快適です。
香り
9.3/ 10
酸性製品特有の刺激臭がなく、フルーティで心地よい香りです。長時間の作業でも不快感が少なく、洗車自体を楽しめる要素のひとつです。このジャンルでこのクオリティの香りは珍しく、明確な差別化ポイントです。
洗浄力(石灰質除去)
9.0/ 10
石灰質・ミネラル汚染の除去力は高く、使用後のコーティングの撥水回復効果も目に見えて実感できます。頑固な固着水垢や複合汚染には追加の除染ステップが必要なこともあるため9.0としました。
コスパ
7.8/ 10
1,000mlで実勢4,000〜5,000円前後とプレミアム価格帯です。1:400希釈で使えばバケツ洗浄換算で60回以上取れるため、希釈率を上げて使えば十分な使用量になります。4,500mlの大容量タイプを選ぶとさらにコストを下げられます。
PURÌFICAは、コーティング施工車の撥水性を維持したいと考えるユーザーに向いた、明確な目的を持ったシャンプーです。
PURÌFICA 総評
良い点
- ▸ カーディテーリング業界初の酸性シャンプー。製品コンセプトの先進性が高い
- ▸ 使用後にコーティングの撥水回復が目に見えて確認できる
- ▸ コーティングへの影響を最小化した酸処方でPPF・ワックスにも対応
- ▸ 酸性製品らしくない心地よい香りと泡立ち
- ▸ 1:400希釈から1:5まで幅広い希釈に対応し、1本で複数シーンをカバー
- ▸ VDA認証・PFAS FREE取得済み
気になる点
- ▸ 価格は高め。プレミアムクラスの製品
- ▸ 頑固な水垢・鉄粉・スケールには専用の強力除染剤が別途必要
- ▸ 希釈率の選択を間違えると効果が出にくい
- ▸ メーカーは保護手袋・保護メガネの着用を推奨
- ▸ 国内での正規取扱い店舗はまだ限られている
こんな方に向いている
- · コーティング施工車のメンテナンス洗車を定期的に行いたい方
- · 洗車後の撥水が落ちてきた原因を確認したい方
- · ラボコスメティカの3pH洗車サイクルを実践したい方
- · 洗車体験も楽しみながら、洗浄効果も妥協したくない方
- · PFAS FREEの製品を選びたい方
こんな方には向いていない
- · 普段使いのシャンプーとしてコスパを重視する方
- · 頑固な水垢を一発で除去したい方(専用スケール除去剤が適切)
- · 酸性製品の希釈管理が難しい環境で使う方
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