マキタ UB185DZレビュー|洗車に使えるか、2台体制になった今の評価
製品概要
- UB185DZが洗車の水切りに使えるか、実際の所有履歴から見た結論
- 風量では上位機に劣るが最大風速98m/sではEGO POWER+ 765 CFMより速いという事実
- 大風量モデルを追加した2台体制の今も手放していない理由
UB185DZは、18V・1.8kg・集じん機能付きという枠のなかで洗車の水切り用の定番として使われてきたブロワーで、国内で最も入手しやすい選択肢のひとつです。
日本のメーカー、マキタの充電式ブロワーラインナップのなかで、UB185DZは18Vシリーズのコンパクトモデルにあたります。前機種UB182Dから風路の径を見直し、最大風量が約23%向上したモデルとして登場しました。上位には36V・40Vmaxの大型機がありますが、UB185DZは1.8kg(バッテリー含む)という軽さと、既存の18Vバッテリーをそのまま使える点で立ち位置が明確です。
買ったのは2021年11月で、本体のみ8,650円でした。ポイント付与が約1,100円あったので、実質7,550円ほどです。当時は洗車用の大風量ブロワーという選択肢そのものを知りませんでした。EGO POWER+のような海外のコードレスブロワーが洗車で使われていることを知らないまま、「この1台で車全体の水滴を吹き飛ばす」つもりで導入しています。すでに18Vのインパクトドライバーとバッテリーを持っていたので、本体のみ(バッテリー・充電器別売)で買えたことも決め手でした。
その後EGO POWER+ 765 CFM BLOWERを導入し、現在は2台体制です。UB185DZが不要になったかというと、そうはなりませんでした。役割が分かれただけで、4年以上経った今も洗車のたびに手に取っています。バッテリーは6.0Ah(BL1860B)、ノズルは純正のまま使い続けています。

本体にバッテリーを取り付けた状態

全体のサイズ感はこの通り
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製品スペック
UB185DZのスペックは、洗車用途では最大風速98m/s・質量1.8kg・最大風量3.2m³/minの3項目が判断材料になります。
| UB185DZ — Spec | |
|---|---|
| 電源 | 直流18V |
| ブロワ風量 | 0〜3.2 m³/min |
| ブロワ風速(ノズル付) | 0〜98 m/s(最大)/81 m/s(平均) |
| 集じん風量 | 0〜2.6 m³/min |
| 集じん容量 | 2 L |
| 真空度 | 0〜5.8 kPa(0〜591mm水柱) |
| 本機寸法 | 長さ517×幅156×高さ210 mm |
| 質量 | 1.8 kg(バッテリー含む) |
| 風量調整 | 3段階ダイヤル+無段変速スイッチ |
| 1充電あたりの作業量(目安)※BL1830B(3.0Ah)使用時 | 強(ダイヤル3)約13分/中(ダイヤル2)約30分/弱(ダイヤル1)約80分 |
| 標準付属品 | ダストバッグ、ノズル |
| メーカー希望小売価格 | ¥12,500(税抜) |
| 購入価格(2021年11月・本体のみ) | ¥8,650(ポイント約1,100円付与/実質 約¥7,550) |
※スペックはマキタ公式 UB185D 製品ページ・取扱説明書(執筆時点)より。※作業量は参考値で、バッテリーの充電状態や作業条件により変わります。

背面側

製品ラベル
特徴
UB185DZの特徴は、洗車に転用したときに意味を持つ4点に集約できます。

グリップとダイヤルはこの位置

隙間に差し込むノズルはこの形状
使い方
ブロワーでの水切りは、上から下へ、奥から手前へ風を流し、水を車体の外に追い出す順番で進めます。水は上から下へ落ちるため、下から始めると必ず二度手間になります。隙間の処理も、その部位が属する工程の中で済ませます。
使用感
UB185DZは1台で洗車の水切りを完結できるブロワーですが、大風量モデルと併用すると隙間担当として役割が固まりました。
買った当時:この1台で全体を飛ばすつもりだった
2021年11月に実質7,550円で導入した当時は、洗車用の大風量ブロワーという世界を知りませんでした。UB185DZ 1台で車全体の水滴を吹き飛ばすつもりで買っていて、実際にそれで足りていました。撥水が効いた状態のボディなら、風を当てれば水滴はおおよそ飛んでいきます。1台しか持っていない前提で言えば、UB185DZは洗車に使えるブロワーです。
撥水の状態で結果がかなり変わる
コーティングやワックスが効いていて水滴が玉になっている状態と、撥水が落ちて水が膜のように広がる状態では、同じ風を当てても結果が違います。玉になっていれば軽く当てるだけで転がって落ちますが、膜になっていると風で押し切れず、粘ってきます。UB185DZのような風量クラスでは、この差が大風量機より強く出ます。撥水が落ちてきたと感じるタイミングで作業時間が伸びるので、性能低下ではなくボディ側の状態を疑うほうが正確です。
大風量モデルを知った後:役割が分かれた
EGO POWER+ 765 CFM BLOWERを導入してからは、面はEGO、隙間はUB185DZという使い分けに落ち着きました。同じ作業をどちらでもできますが、広い面はEGOのほうが明らかに速く、一度に飛ばせる水の量も多いです。一方で、ドアミラーの付け根やエンブレムの縁に寄せて狙う作業は、1.8kgで取り回せるUB185DZのほうがやりやすく、大風量機に持ち替える理由がありません。結果として、どちらも手放さない形になっています。
ノズル先端がゴムであることの安心感
隙間の水切りでは、どうしてもノズルをボディに近づけます。先端がゴムなので、当たっても傷が入るリスクは小さいです。この一点があるかないかで、寄せる距離への遠慮が変わります。近づけられるほど風速を活かせるので、洗車では効いてくる仕様です。
トリガーを引き続ける必要がある
風を出している間はトリガーを引き続ける必要があり、ロックやクルーズコントロールがありません。車1台を一周するくらいなら問題になりませんが、断続的に引き直す動作が続くと指が地味に疲れます。強い負担ではないものの、面倒だと感じる場面はあります。上位のMUB184Dにはクルーズコントロールが付いているので、長時間連続で回す使い方が前提なら、この差は効いてきます。
音について
屋外での使用が前提なら問題ない範囲でした。ただし早朝や夜間の集合住宅駐車場では、強で回すと近隣に届く音量です。前モデルより静かになっているとはいえ、電動工具の音であることに変わりはありません。
バッテリーの持ち
公表値は3.0Ahバッテリーで強13分ですが、私は6.0Ah(BL1860B)を使っています。洗車ではトリガーを引きっぱなしにしないため、この数字ほど短くは感じず、洗車中にバッテリー切れで手が止まったことはありません。同じ18Vバッテリーをインパクトドライバーや掃除機と共用できるので、ブロワー専用にバッテリーを買い足す必要がないのは日本のユーザーにとって大きい部分です。

手前がUB185DZ、奥がEGO POWER+ 765 CFM。サイズ差がそのまま役割の違い
- 最大風速98m/sは、風量6倍以上のEGO POWER+ 765 CFM(約89m/s)より速い
- ノズル先端がゴムで、ボディに当たっても傷のリスクが小さい
- 1.8kgで片手作業ができ、車1台を一周しても腕が疲れない
- 撥水が効いていれば広い面の水滴もおおよそ飛ばせる
- ドアミラー裏・エンブレム周りなど、クロスが入らない部分の水切りが得意
- 18Vバッテリーを他のマキタ工具と共用でき、本体のみなら1万円を切る実売価格で導入できる
- 無段変速で、砂を巻き上げたくない足回りは弱で当てられる
- 集じん機能付きで洗車以外にも使える
- 大風量モデルと比べると、広い面は時間がかかり、一度に飛ばせる水の量も少ない
- 撥水が落ちた状態では水が膜になり、押し切るのに時間がかかる
- 乾いた地面の上で使うと砂埃を車体に吹き付ける
- 防水仕様ではないため、濡れた手や水滴のかかる環境での扱いには注意が必要
- 強モードの連続使用時間は3.0Ahで約13分。長時間なら6.0Ah推奨
- トリガーロック・クルーズコントロールがなく、連続使用では指が疲れる
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比較
風量を求めるなら、バッテリーを変えずに済むマキタ MUB184D(18V・13.0m³/min)が最も現実的な上位機で、EGO POWER+ 765 CFMはさらにその先にある選択肢です。
同じマキタ18Vバッテリーで風量を上げるなら — MUB184D
UB185DZの風量に不足を感じた場合、最初に検討すべきはEGOではなくマキタ MUB184Dです。同じ18Vバッテリーがそのまま使えるため、追加投資が本体代だけで済みます。
| 項目 | マキタ UB185DZ | マキタ MUB184D |
|---|---|---|
| 最大風量 | 3.2 m³/min | 13.0 m³/min(約4倍) |
| バッテリー | 18V(共用可) | 18V(共用可) |
| 質量(バッテリー込) | 1.8 kg | 2.8 kg |
| 集じん機能 | あり(2L) | なし(吹き飛ばし専用) |
| 風量調整 | 3段ダイヤル+無段変速 | クルーズコントロール+無段変速 |
| 本体価格(本体のみ) | 約8,800円 | 約16,700円 |
MUB184Dは18Vクラスでは最大風量の部類で、バッテリーを買い足さずに風量を4倍にできます。ただし集じん機能がない吹き飛ばし専用機で、質量は1kg増えます。洗車の面を速く片付けたいがEGOのように専用バッテリーを増やしたくない、という場合はここが解になります。逆に、隙間の水切りと集じんを1台で兼ねたいならUB185DZのままです。
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大風量の頂点 — EGO POWER+ 765 CFM BLOWER
| 項目 | マキタ UB185DZ | EGO POWER+ 765 CFM BLOWER |
|---|---|---|
| 最大風量 | 3.2 m³/min | 21.66 m³/min(765 CFM・ターボ) |
| 通常風量 | 0〜3.2 m³/min(無段変速+3段ダイヤル) | 7.4〜16.4 m³/min(260〜580 CFM・無段階ダイヤル) |
| 最大風速 | 98 m/s(ノズル付・最大)/81 m/s(平均) | 約89 m/s(200 MPH) |
| モーター | 直流マグネットモータ | ブラシレスモーター |
| バッテリー | 18V(既存のマキタ工具と共用可) | 56V ARC Lithium(EGO専用・全シリーズ対応) |
| 質量 | 1.8 kg(バッテリー含む) | 4.28 kg(本体2.1kg+5.0Ahバッテリー2.18kg) |
| 防水性能 | 記載なし | IPX4(耐候性) |
| 付属ノズル | ノズル、ダストバッグ | テーパーノズル、スプレッドノズル |
| 集じん機能 | あり(2L) | なし |
| 本体価格帯 | 約8,800円(本体のみ) | 約45,000円(本体のみ・本国価格を日本円換算) |
| 日本での入手性 | 量販店・通販で容易 | 取扱いが限られる |
| 得意な作業 | 隙間・段差・エンブレム裏の水切り | ボディ全面の水滴を短時間で飛ばす |
風量で見ると約6.8倍の差があります。ただし最大風速は98m/s対約89m/sで、UB185DZのほうがわずかに上です。EGOが速いのは「一度に多くの水を動かせる」からで、風の速さそのものでは負けていません。この構造が、面はEGO・隙間はUB185DZという住み分けの理由になっています。
※CFMとm³/minの換算は風量計算ツールで確認できます。
- すでにマキタ18Vバッテリーを持っていて、まず1台試したい → UB185DZ
- 軽さ・取り回しを優先し、隙間の水切りを丁寧にやりたい → UB185DZ
- 洗車以外(庭掃除・現場清掃・集じん)にも使いたい → UB185DZ(集じん機能付き)
- 予算を1万円以内に抑えたい → UB185DZ
- バッテリーは18Vのまま、風量だけ上げたい → MUB184D(13.0m³/min)
- 専用バッテリーを増やしてでも面を一気に片付けたい → EGO POWER+ 765 CFM
個人的な意見
私はUB185DZを先に買い、後からEGOを追加しました。順番が逆だったとしても、UB185DZは買っていたと思います。大風量機は面を片付ける速度が段違いですが、総重量4.28kgのEGOをドアミラーの付け根に寄せて構える作業は、1.8kgのUB185DZと同じようにはいきません。結局は隙間を狙う軽い1台が要ります。2台体制になった今も、UB185DZの出番は減っていません。なお、EGOを知る前の自分に選択肢を渡せるなら、MUB184Dを勧めます。18Vバッテリーのまま風量が4倍になるので、「1台で全体を飛ばす」という当時の目的にはこちらのほうが近かったはずです。それでも隙間用にUB185DZは残していたと思います。
よくある質問
AS180Dを見てみる
評価スコア
洗車用途に限定した評価です。庭掃除・現場清掃としての評価とは分けています。
まとめ・総評
UB185DZは、洗車用ブロワーの1台目として十分に成立し、大風量モデルを追加した後も隙間担当として残り続ける一台です。
- ▸ 最大風速98m/sは、風量6倍以上のEGO POWER+ 765 CFM(約89m/s)より速い
- ▸ 18V・1.8kg・集じん機能付きという枠での完成度
- ▸ ノズル先端がゴムで、ボディに当たっても傷のリスクが小さい
- ▸ 撥水が効いていれば広い面の水滴もおおよそ飛ばせる
- ▸ ドアミラー裏・エンブレム周りなど、クロスが入らない部分の水切りが得意
- ▸ 1.8kgで片手作業ができ、車1台を一周しても疲れない
- ▸ 18Vバッテリーを他のマキタ工具と共用できる
- ▸ 3段階ダイヤル+無段変速で、砂を巻き上げたくない部位は弱で当てられる
- ▸ 本体のみ実売8千円台という導入コスト(2021年11月購入時 8,650円)
- ▸ 4年以上使って不具合なし
- ▸ 集じん機能付きで洗車以外にも使える
- ▸ 大風量モデルと比べると、広い面は時間がかかる
- ▸ 撥水が落ちた状態では水が膜になり、押し切るのに時間がかかる
- ▸ 乾いた地面での使用は砂を巻き上げる
- ▸ 防水仕様ではない
- ▸ 強モードの連続使用時間は3.0Ahで約13分
- ▸ トリガーロックがなく、連続使用では指が疲れる
- · すでにマキタ18Vバッテリーを持っている
- · 洗車用ブロワーの1台目を探している
- · 拭き取り後に隙間から垂れてくる水跡をなくしたい
- · 大風量モデルと併用する軽い1台が欲しい
- · 洗車以外(庭掃除・現場清掃)にも使いたい
- · 軽さと取り回しを優先したい
- · 洗車の面をとにかく短時間で片付けたい(→ MUB184D / EGO POWER+ 765 CFM)
- · 撥水が落ちた状態の車を風だけで乾かしたい(→ 大風量モデル)
- · エンブレムの奥やグリル内といった細部まで風で詰めたい(→ AS180D)
- · マキタバッテリーを持っておらず、洗車だけのために一式を揃える予定
- · 大型車で作業面積が広く、1台で完結させたい
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