Parts Review

EGO POWER+ 765 CFM BLOWERレビュー

公開日: 2026.05.14 更新日: 2026.05.14
EGO POWER+ 765 CFM BLOWER 本体とAST2000ショートノズル装着状態
Parts Review — Cordless Blower
EGO POWER+ 765 CFM BLOWER レビュー
マキタ・HiKOKI最強クラスをも上回る風量を持つアメリカ製コードレスブロワーのフラッグシップモデル。7モデルのラインナップから最上位を選んだ理由と、カーケア用途に特化したアクセサリー選びを解説する。
#EGO #ブロワー #コードレス #カーケアツール #GarageLife
01
製品概要
Product Overview

アメリカのコードレスツールブランド、EGOが展開するブロワーのフラッグシップモデルが「POWER+ 765 CFM BLOWER」です。EGOはアメリカでメジャーなコードレスツールメーカーで、ブロワーのほかに芝刈り機・草刈り機・除雪機など幅広いラインナップを持ちます。これらすべてが56V ARC Lithium™という独自バッテリーシステムを共有するエコシステムになっています。

購入を検討し始めたのは1年ほど前。本体サイズの大きさと収納スペースの問題がネックでしたが、収納問題は後回しにする決断をして最終的に購入に至りました。カーケア用途に最適化するため、付属品のほかに純正ショートノズル・傷防止バンド・ターボクリップを別途購入しています。

EGO POWER+ 765 CFM BLOWER 本体
EGO POWER+ 765 CFM BLOWER 付属品2
EGO POWER+ 765 CFM BLOWER 全体
EGO POWER+ 765 CFM BLOWER 付属品
このレビューのポイント 収納と重量という現実的なデメリットを承知の上で最上位を選んだのは、「せっかく買うなら一番強力な物を」というシンプルな判断です。国内最強クラスを上回る風量は、一度使うと他のブロワーに戻りにくいレベルです。
02
製品スペック
Specifications
POWER+ 765 CFM BLOWER — Spec
最大風量(ターボ)765 CFM(21.66 ㎥/min)/ 200 MPH
通常風量(可変)260〜580 CFM(無段階ダイヤル)
バッテリー規格56V ARC Lithium™(EGO純正)
付属バッテリーPOWER+ 56V 5.0 Ah
本体重量2.1 kg(バッテリー別)
バッテリー重量2.18 kg
総重量(本体+5.0 Ah)4.28 kg
モーター高効率ブラッシュレスモーター
防水性能IPX4(耐候性)
付属ノズルテーパーノズル・スプレッドノズル
バッテリー互換EGO 56V ARC Lithium™ 全シリーズ対応
Memo — 風量の単位と稼働時間について CFMは「立方フィート毎分」のアメリカ単位です。765 CFMを㎥/minに換算すると21.66 ㎥/minになります。ターボモードは最大765 CFMの全力出力、通常モードはダイヤルで260〜580 CFMを無段階調整できます。推奨の56V 5.0 Ahバッテリー使用時の平均稼働時間は最大90分(ターボ連続使用は約15分、低速モードで約150分)です。
03
ラインナップと選定理由
Lineup & Selection

EGOのブロワーラインナップは現在8モデルです。モデル名の数字が最大風量(CFM)を示しており、これが選定の主な基準になります。

モデルCFM㎥/min
POWER+ 880 CFM(2025年1月発売)88024.92
POWER+ 765 CFM ← 購入76521.66
POWER+ 670 CFM67018.97
POWER+ 650 CFM65018.41
POWER+ 615 CFM61517.41
POWER+ 580 CFM58016.42
POWER+ 530 CFM53015.01
POWER+ 480 CFM48013.59

※小数点第三位を四捨五入。880 CFMは購入後に発売されたモデルのため未使用。

購入時点では765 CFMがラインナップ最上位でした。カーケア用途での風量を最優先に考えていたため、当時の最上位である765 CFMを選んだのは自然な判断です。もし購入前に880 CFMが発売されていたら、迷わずそちらを選んでいたと思います。

04
国内強力機との比較
Comparison

国内で入手できる強力ブロワーとのスペック比較です。重量はすべてバッテリー込みの値で統一しています。

EGO POWER+ 765 CFM BLOWER
購入モデル
EGO
POWER+ 765 CFM BLOWER
電圧 56V総重量 4.28 kg21.66 ㎥/min
最大風量
21.66(㎥/min)
HiKOKI コードレスブロワ RB36DC
HiKOKI
コードレスブロワ RB36DC
電圧 36V総重量 3.7 kg19.8 ㎥/min
最大風量
19.8(㎥/min)
マキタ 充電式ブロワ MUB001GZ
マキタ
充電式ブロワ MUB001GZ
電圧 40V総重量 3.1 kg16.0 ㎥/min
最大風量
16.0(㎥/min)
マキタ 充電式ブロワ MUB362DZ
マキタ
充電式ブロワ MUB362DZ
電圧 36V総重量 4.1 kg13.4 ㎥/min
最大風量
13.4(㎥/min)
マキタ 充電式ブロワ MUB184DZ
マキタ
充電式ブロワ MUB184DZ
電圧 18V総重量 2.8 kg13.0 ㎥/min
最大風量
13.0(㎥/min)
どれを選ぶか

EGOとの差が最も小さいのはHiKOKI RB36DCで、その差は1.86 ㎥/minです。2026年2月発売と新しく、EGOに迫るスペックを国内で入手できる点は素直に評価できます。重量も3.7 kgとEGO(4.28 kg)より軽く、バランスの取れた選択肢です。

マキタはブロワー単体の風量ではEGOに劣りますが、インパクトドライバー・丸ノコなどプロからDIYユーザー向けの電動工具から、冷温庫・扇風機といったアウトドア・キャンプ向け製品まで膨大なバッテリー互換製品を持つエコシステムが最大の強みです。すでに他のツールでマキタバッテリーを使っているユーザーにとっては、バッテリーを共用できる点が大きなメリットになります。MUB362DやMUB184Dはその前提で選ぶ選択肢として十分に合理的です。

個人的な意見 純粋な風量の絶対値ではEGOが現時点で国内最強ですが、HiKOKI RB36DCの登場で国内でも近いスペックを選べるようになりました。入手性・サポート・バッテリー共用を重視するなら国内機が現実的です。カーケア用途で風量を最優先に置くなら、EGOかHiKOKI RB36DCの2択になるというのが正直なところです。
05
重量とバッテリー
Weight & Battery

本体重量はラインナップ中最も軽い2.1 kgですが、EGOのスペック表記は本体のみです。付属の56V 5.0 Ahバッテリーが2.18 kgあり、装着状態での総重量は4.28 kgになります。バッテリーが本体より重いという珍しい構成です。

バッテリーサイズも国内製品と比べて大きく、マキタ18V 6.0 Ahバッテリーとの比較ではひと回り以上のサイズ差があります。充電器のサイズ差は大きくありませんが、バッテリー本体の差は明確です。

EGOバッテリーとマキタバッテリーのサイズ比較
バッテリーサイズ比較
バッテリー並べて比較
充電器サイズ比較
06
ノズルの選定
Nozzle Selection

本体にはテーパーノズル・スプレッドノズルが付属しますが、どちらも全長があり、限られたスペースでの取り回しが悪いため、短いノズルへの交換が実質的に必要です。検討した3つの選択肢を比較します。

EGO AST2000 Short Nozzle(選択)

全長約19 cmの純正ショートノズルです。先端がラバー素材のため、万が一ボディに接触しても傷のリスクが低い。純正品のためフィッティングも完璧で、取り付け・取り外しのストレスがありません。

Stubby Nozzle(社外品)

アメリカのメーカーの社外品。Blowerband装着状態でAST2000とほぼ同じ全長です。ただし海外ユーザーのレビューで本体との嵌合精度の悪さを指摘する声が多く、3Dプリント製造によるばらつきが懸念されたため選択肢から外しました。

ApexAire(社外品)

同じくアメリカのメーカー。品質評価は高いものの全長が約28 cmと長めで、取り回しを考慮して選択肢から外しました。

純正の安心感・先端ラバー・フィッティング精度の観点からAST2000 Short Nozzleを選択しました。

07
アクセサリー
Accessories

EGO本体・ノズル以外に購入したのは2点です。

Blowerband
Blowerband Green
Nozzle Tip Protection Band
ノズル先端に取り付けるラバーリングです。AST2000の先端はもとよりラバーですが、追加装着でさらに傷防止効果を高めています。EGO本体色に合わせてグリーンを選択しました。
Blowerband Green ノズル先端に装着
Blowerband 装着状態
TurboClip
TurboClip
Turbo Button Lock Clip
ブロワー本体のターボボタンを押したまま固定するクリップです。装着することでターボボタンを押し続けなくてもターボモードが維持でき、長時間使用時の指への負担がなくなります。
TurboClip
TurboClip 本体に装着
08
実際の使用感
Real-world Impressions
風量の圧倒的な実力

765 CFMという数字は実際に使うと納得感があります。ルーフやボンネット・ドアパネルなどの広い面積でも、ボディに撥水コーティングが施されていて水が弾く状態であれば一瞬で水が吹き飛んでいきます。水が弾けるように消えていく感覚は毎回気持ちよく、洗車の締めとして爽快感があります。ドアミラー・ドアノブ周辺・ボンネットの隙間など水が溜まりやすい箇所も短時間で処理でき、ブロワーで「吹き残し」を意識することがなくなりました。

重量と収納について

総重量4.28 kgは国内製品と比べて重く、長時間の使用では腕への負担を感じます。収納スペースについても購入前から懸念していた通りで、本体・バッテリー・充電器のサイズは国内製品より一回り大きいです。カーケア用途では割り切りが必要なデメリットです。

TurboClipの効果

ターボモード固定はロングユースで効果を実感します。ボタンを押し続けるストレスがなくなり、車全体を一気に処理できます。

Good Points
  • ・風量が圧倒的でブロワー作業の効率が大幅に上がる
  • ・撥水コーティング済みの面では水が一瞬で弾き飛ぶ爽快感がある
  • ・ショートノズル+Blowerbandで取り回しと傷防止を両立
  • ・TurboClipでターボモード常時固定が可能
  • ・ブラッシュレスモーターで低振動・長寿命
  • ・IPX4防水で屋外使用も安心
Points to Note
  • ・バッテリー込みで4.28 kgは国内製品より重く長時間使用で腕に負担がかかる
  • ・本体・バッテリー・充電器が大きく収納スペースが必要
  • ・バッテリー重量が本体を超える(2.18 kg)
  • ・国内での入手性に制約がある
09
よくある質問
FAQ
国内で購入できますか?
日本国内では井関農機株式会社がEGO製品の取り扱いを行っており、同社のウェブサイトでもブロワーを含む製品情報が公開されています。ただし農機・造園業者向けの販売が中心とみられ、一般ユーザーが直接購入できるかどうかは販売店によって異なります。個人輸入・フリマサイト経由での入手も選択肢のひとつです。
マキタやHiKOKIのバッテリーと互換性はありますか?
ありません。EGOは56V ARC Lithium™という独自のバッテリー規格を採用しており、国内ブランドのバッテリーとは互換性がありません。ただしEGO 56V ARC Lithium™バッテリーはブロワー以外のEGO製品(芝刈り機・草刈り機など)と共用できます。
ショートノズル(AST2000)は必須ですか?
カーケア用途では実質的に必須です。付属のテーパーノズル・スプレッドノズルは取り回しが悪く、車周りでの細かい作業には向きません。AST2000への交換でノズル先端もラバー化され、誤って車体に接触した際の傷リスクも下がります。
ここまでの風量は洗車に必要ですか?
必須ではありませんが、あると作業効率が大きく変わります。特に撥水・疎水コーティングを施した車では水がよく弾くため、強い風量ほど水滴の除去が速く、拭き上げ工程の負担が減ります。マキタ18Vクラスでも十分使えますが、使い比べると風量差は体感できるレベルです。
バッテリーの持ち時間はどれくらいですか?
推奨の56V 5.0 Ah ARC Lithium™バッテリー使用時の平均稼働時間は最大90分です。ターボモード連続使用で約15分、低速モードで約150分が目安です。通常の洗車1台分(水滴吹き飛ばし工程のみ)であれば1充電で十分対応できます。
10
評価スコア
Rating Score / 4 Items / 10 Points
風量・パワー
9.8/ 10
国内最強クラスのHiKOKI RB36DC(19.8 ㎥/min)を上回る21.66 ㎥/minはカーケア用途で圧倒的な差を生む。撥水コーティング済みのボディでは広い面積でも水が一瞬で吹き飛ぶ体験は他に代えがたい。ブラッシュレスモーターによる低振動も長時間使用での快適さに貢献している。
取り回し・操作性
6.8/ 10
ショートノズル装着で狭い箇所への対応力は向上する。ただし総重量4.28 kgは国内製品(HiKOKI RB36DC 3.7 kg・マキタ MUB001G 3.1 kg)と比べて重く、長時間の継続使用では疲労感が出る。TurboClipで一定の改善は可能。
拡張性・カスタマイズ性
8.5/ 10
純正オプションのAST2000を筆頭に、Blowerband・TurboClipなど国内外のアクセサリーが充実している。EGO 56V ARC Lithium™バッテリーの他EGO製品との共用も拡張性のひとつ。
コスパ
7.8/ 10
最上位モデルとしての価格は高めだが、国内最強クラスを超える風量を考えると費用対効果は高い。ただし入手ルートの限られた日本では購入コストが上乗せになる点は考慮が必要。
11
まとめ・総評
Summary & Verdict
POWER+ 765 CFM BLOWER 総評
良い点
  • ▸ 国内最強クラスを上回る21.66 ㎥/minの圧倒的な風量
  • ▸ 撥水コーティング済みの面では水が一瞬で弾き飛ぶ爽快感
  • ▸ ラインナップ中で最も軽い本体重量(2.1 kg)
  • ▸ AST2000 Short Nozzleで取り回しと傷防止を両立
  • ▸ Blowerband・TurboClipでカーケア用途に最適化できる
  • ▸ IPX4防水・ブラッシュレスモーターで耐久性が高い
気になる点
  • ▸ バッテリー込みで4.28 kgは国内製品より重い
  • ▸ 本体・バッテリー・充電器が大きく収納スペースが必要
  • ▸ 国内での入手性が限られる
  • ▸ EGO 56V専用バッテリーのため他ブランドとの共用不可
こんな方に向いている
  • · 洗車後の水滴吹き飛ばしに妥協したくない
  • · 風量最優先で最上位モデルを選びたい
  • · カーケア用途向けアクセサリーで道具を整えたい
  • · 収納スペースと重量・入手ルートの課題を割り切れる
こんな方には向いていない
  • · 収納スペースに制約がある
  • · 軽量・コンパクトなブロワーを求めている
  • · 国内で気軽に入手・修理・サポートを受けたい
  • · 既存のマキタ・HiKOKIバッテリーと共用したい

※ラインナップ上位モデルに 880 CFM(2025年1月発売)がありますが購入後の発売のため未使用です。

今回の購入製品まとめ
Blowerband
  • Blowerband Green — ノズル先端傷防止バンド
EGO
  • POWER+ 765 CFM BLOWER — コードレスブロワー本体
  • POWER+ 56V 5.0 Ah Battery — 付属バッテリー
  • AST2000 Short Nozzle — 純正ショートノズル
TurboClip
  • TurboClip — ターボボタン固定クリップ
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