Parts Review
Labocosmetica NERO レビュー|ラボコスメティカ ネロは艶重視の油性ジェル
公開日: 2026.11.05 更新日: 2026.11.05
ラボコスメティカ ネロ Labocosmetica NERO タイヤワックス 施工後のタイヤとボトル
Parts Review — Tire Dressing

Labocosmetica NERO レビュー|
ラボコスメティカ ネロは艶重視の油性ジェル

細口ノズルで量を調整しやすいタイヤワックス。油性ジェルの艶と塗り方を紹介します。
#Labocosmetica #タイヤワックス #イタリア製 #油性ジェル #500mL

Labocosmetica(ラボコスメティカ)のNERO(ネロ)は、水と混ざらない油性のジェルで、水性タイヤワックスより艶が高く、細口の注ぎ口で出す量を一定にしやすいタイヤワックスです。私は2023年11月に500mLを購入し、洗車のたびにタイヤクリーナーで洗ってブロワーで乾かし、スポンジで塗って拭き取りなしで仕上げています。

メーカーは「油っぽくない(non-oily)」と説明していますが、SDSでは石油系の炭化水素溶剤を30〜50%含み、水とは混ざりません。手触りはべたつかない一方で、成分としては油性に近い製品です。そのため、艶と持ちを優先したい方に向いています。ウインドウモールにも使えますが、メーカーの用途外で、ガラスが白く汚れたという購入者の報告もあります。

この記事でわかること
  • SDSで分かるNERO 500mLが油性ジェルに分類される理由
  • 油性ジェルのNEROと水性タイヤワックスで違う塗りやすさ
  • タイヤクリーナーで洗って乾かしてから塗るNEROの塗り方
  • NEROをウインドウモールに使ったビフォーアフターの比較
最終更新:2026年11月5日
執筆・検証:
01

ラボコスメティカ NEROとは

Labocosmetica NERO — Tire Gel

Labocosmetica NEROは、イタリアのMA-FRA(マフラ)が手がけるLabocosmeticaの、希釈せずに使う500mLのタイヤドレッシングジェルです。

イタリアのメーカー、MA-FRA S.p.A.は1965年に創業し、2016年にプロ向けブランドとしてLabocosmetica(ラボコスメティカ)を立ち上げました。NERO(ネロ)はそのタイヤ用の仕上げ剤です。メーカーは「Tire Dressing Gel」と分類しており、国内の販売店では「タイヤコーティング剤」の名前でも販売されています。

ラボコスメティカのケミカルは、2021年1月に初めて購入しました。私はNEROの発売を知って、2023年11月に海外販売店から個人輸入で購入しました。

ラボコスメティカ ネロ Labocosmetica NERO 施工後のタイヤとボトル

NEROを塗ったタイヤとボトル、ピタスポ

このレビューのポイント NEROは水と混ざらない処方なので(SDS)、私はタイヤを洗ったあと、文字や溝に残った水までブロワーで飛ばしてから塗っています。水気を残さないことが、ムラなく仕上げるコツだと考えています。

このタイヤワックスを見てみる

02

NEROのスペック|SDSで見る成分

Specifications

Labocosmetica NEROは、炭化水素系溶剤を30〜50%含み、水と混ざらない、粘度400mm²/s(40°C)のタイヤ用ジェルです。

Labocosmetica NEROの仕様と成分をSDSと販売店の表記でまとめた表
NERO — Spec
種類タイヤドレッシングジェル(希釈なし)
容量500mL
品番LAB123
主な成分炭化水素(C12〜C15・ノルマルアルカン/イソアルカン・芳香族2%未満)30〜50%
炭化水素(C15〜C20)5〜10%未満
ジメチルポリシロキサン
水への溶解性水と混ざらない
粘度動粘度400mm²/s(40°C)・粘度420mPa·s(20°C)
密度0.9g/cm³(20°C)
沸点100°C超
引火点該当なし
色・におい無色・心地よい香り
製造元MA-FRA S.p.A.(イタリア)

※スペックはMA-FRA S.p.A.のSDS(2023年9月8日改訂・Version 1)より。品番は海外販売店の表記。ジメチルポリシロキサンの配合率はSDSに記載なし。pHは、水に溶けないためSDSに値の記載なし

液性の表記がない理由 NEROは水に溶けないため、SDSにpHの値がありません。そのため本記事では、液性ではなく「水と混ざらない溶剤系」として扱います(当サイトの解釈)。
03

4つの特徴|ジェルと細口の注ぎ口

Key Features

Labocosmetica NEROの特徴は、溶剤系のジェル、細口の注ぎ口、飛び散りにくさ、文字や溝のムラの出にくさの4つです。

①
溶剤系のジェル — 艶と持ちを優先した処方
NEROは、石油系の炭化水素溶剤とシリコーン(ジメチルポリシロキサン)を含み、水と混ざらないジェルです(SDS)。メーカーは、べたつかず速乾で、洗車や雨に強いと説明しています。水性タイヤワックスと比べると、艶を高く出しやすいのが特徴です(当サイトの解釈)。
②
細口の注ぎ口 — 出す量を一定にしやすい
キャップを外すと、先が細くなった注ぎ口が出てきます。ボトルを押した分だけ少しずつ出るので、スポンジに出す量を調整しやすい形です。ジェルがキャップの外側やボトルの側面に垂れないため、ボトルがべたつきません。
ラボコスメティカ ネロ Labocosmetica NERO ボトルの細口ノズル

キャップを外すと先の細い注ぎ口が出る

③
走行中の飛び散り — メーカーはボディに飛ばないと説明
メーカーは、NEROはタイヤによく密着し、走行中にボディへ飛び散らないと説明しています。私も、ボディへの飛び散りに気付いたことはありません。
④
文字や溝のムラ — クモの巣状の跡が出にくい
メーカーは、タイヤの文字や溝にも均一に塗れて、クモの巣状のムラ(スパイダーウェブ)が出ないと説明しています。黒く深い、しっとりとした艶に仕上がり、静電気を防いでホコリを寄せにくいともしています。
メーカーの説明
  • べたつかず、乾きが早い
  • 洗車や雨に強い
  • 高い潤滑性で塗りやすく、使用量が少なくて済む
  • 文字や溝にも均一に塗れ、クモの巣状のムラを防ぐ
  • ひび割れや天候の影響からタイヤを保護する

※Labocosmetica公式の製品ページより

04

NEROと水性タイヤワックスの違い

vs Water-Based Tire Dressing

Labocosmetica NEROは、水性タイヤワックスより塗り広げやすさで少し劣る一方で、艶と持ちを優先した油性のジェルです。

本記事では、水をベースにしたものを「水性」、石油系の溶剤をベースにしたものを「油性」と呼びます。NEROは、メーカーの説明では「油っぽくない」とされていますが、これは手触りの話です。成分は溶剤系なので、本記事では油性として扱います(当サイトの解釈)。

NEROと一般的な水性タイヤワックスをSDSと私の使用感で比べた表
項目NERO水性タイヤワックス
ベース石油系の炭化水素溶剤30〜50%水
水との混ざり方混ざらない混ざる
形状ジェル乳液・スプレー等
塗り広げやすさ伸びは良い方さらっとして伸びが良い
艶高い控えめ
持ち長め短め

※NEROのベース・水との混ざり方はSDSより。水性タイヤワックスは一般的な傾向、NEROの塗り広げやすさ・艶・持ちは私の使用感

油性と水性のどちらを選ぶべきか

  • 艶と持ちを優先したい → NERO
  • さっと塗れる手軽さや、自然な艶を優先したい → 水性タイヤワックス
  • 石油系溶剤を避けたい → 水性タイヤワックス

両方を使ってきた私の選び方

私は水性と油性の両方のタイヤワックスを使ってきました。施工性では、さらっとした水性の方が伸びが良く塗りやすいと感じます。それでも、ジェルのNEROは伸びも悪くなく、艶と持ちで水性を上回るので、洗車の仕上げにはNEROを選んでいます。

05

タイヤワックスの塗り方|乾かしてから

How to Use

Labocosmetica NEROは、タイヤを洗って乾かしてから、スポンジに出して塗り広げ、そのまま乾かす3段階で使うタイヤワックスです。

メーカーの手順は「パッドに出す → 均一に塗り広げる → 乾かす」の3つです。ここでは私の洗車での手順を、洗浄と乾燥を含めて紹介します。

1
タイヤを洗う
タイヤクリーナーをタイヤ側面に吹き付け、WORK STUFF(ワークスタッフ)DETAILING BRUSH STIFF 36mmでこすって汚れを落とします。古いタイヤワックスやタイヤの茶色い汚れ(ブラウニング)が残っていると、ムラの原因になります。高圧洗浄機か散水ホースで十分にすすぎます。
2
ブロワーで乾かす
NEROは水と混ざらないため、ブロワーで文字や溝に残った水まで飛ばします。ホイールとの隙間に溜まった水も、ここで飛ばしておきます。
3
スポンジに出す
キャップを外し、ソフト99のタイヤワックス用スポンジ(ピタスポ)に少量ずつ出します。メーカーは、使用量の目安の数値を示していません。
ラボコスメティカ ネロ Labocosmetica NERO ボトルとタイヤワックス用スポンジ

NEROとピタスポ

4
タイヤ側面に塗り広げる
タイヤ側面に薄く均一に塗り広げます。文字や溝は、スポンジの角を使って塗り込みます。接地面(トレッド)には塗りません。
5
そのまま乾かす
拭き取りはせず、そのまま乾かします。メーカーは乾燥時間を示していません。私は洗車した日に車に乗らないので、走り出すまでの時間を気にせず乾かしています。
ラボコスメティカ ネロ Labocosmetica NERO 塗布後のタイヤ

NEROを塗って乾かしたタイヤ

タイヤワックス用スポンジを見てみる

艶を抑えたい場合 海外販売店は、塗ってから10分後にマイクロファイバークロスで拭き取るとマット寄りになると案内しています(販売店の説明)。購入者からは、塗る量で艶を調整できるという報告もあります。私は拭き取りをせずに仕上げています。
塗らない場所
  • タイヤの接地面(トレッド)
  • ボディやホイールにはみ出した分は、乾く前に拭き取る

タイヤと一緒にホイールも洗う場合の手順とブラシの使い分けは、次の記事で紹介しています。

06

NEROを実際に使って分かったこと

Hands-on Review — Tires & Trim

Labocosmetica NEROは、注ぎ口から出す量が一定で扱いやすく、水性より高い艶が出るタイヤワックスで、ウインドウモールの黒さも戻せました。

注ぎ口から出す量が一定になる

タイヤワックスの容器には、ペットボトルのように傾けて出すものもあり、一度に大量に出てしまうことがあります。押すと注ぎ口が飛び出すフタ付きキャップも多いのですが、押す力で出る量が大きく変わり、注ぎ口にも液が付いてべたつきます。NEROはキャップを外して注ぎ口を出す形なので、ジェルがキャップの外側やボトルに垂れず、出る量もほぼ一定でした。

ジェルの伸びと艶

NEROは粘度の高いジェルですが、スポンジでの伸びは良い方です。艶はギラギラとまではいかないものの、高い方だと感じました。持ちも水性タイヤワックスより長い印象です。香りは香水のような爽やかな香りで、私も好みです。海外販売店も香水のような香りと説明しています(販売店の説明)。

ラボコスメティカ ネロ Labocosmetica NERO 施工後のタイヤとボトル

NEROを塗ったタイヤの艶

ラボコスメティカ ネロ Labocosmetica NERO 施工後のタイヤ側面

文字と溝まで黒く仕上がったタイヤ側面

飛び散りと茶色い汚れ

走行後に、ボディへの飛び散りに気付いたことはありません。塗ったあとに、タイヤの茶色い汚れ(ブラウニング)が浮いてきたこともありませんでした。

ウインドウモールにも使った結果

メーカーの製品ページで使用部位として挙がっているのはタイヤだけです。一方、海外販売店は外装のゴムモールにも使えると案内しています(販売店の説明)。私はタイヤと同じゴムなので、ウインドウモールにもディテーリングスワブで塗っており、白っぽくなったモールの黒さがかなり戻りました。ガラスに付いた分はすぐにガラスクリーナーのLabocosmetica NITIDOで拭き取っており、私の車では油膜になったことはありません。モールを集中して手入れした回の作業は、洗車ブログ⑬ ウインドウラバーモールの集中ケアで紹介しています。

ラボコスメティカ ネロ Labocosmetica NERO ボトルとディテーリングスワブ

ウインドウモールにはディテーリングスワブで塗る

ラボコスメティカ ネロ Labocosmetica NERO 施工前のウインドウモール

塗る前のウインドウモール

ラボコスメティカ ネロ Labocosmetica NERO 施工後のウインドウモール

NEROを塗ったウインドウモール

ウインドウモールに使う場合
  • メーカーの用途外のため、試す場合は自己責任になる
  • 窓枠のゴムモールに塗った後、雨の後でガラスに白い落ちにくい汚れが付いたという購入者の報告がある(原因は不明)
  • 塗る量は少なくし、ガラスに付いた分は乾く前に拭き取る

このタイヤワックスを見てみる

07

よくある質問

Frequently Asked Questions

Labocosmetica NEROは、艶と持ちを優先する方に向いた、水と混ざらない油性のタイヤ用ジェルです。

ラボコスメティカ ネロは水性と油性のどちらですか?

NEROは油性に近いタイヤワックスです。SDSでは石油系の炭化水素溶剤を30〜50%含み、水とは混ざりません。メーカーの「油っぽくない」という説明は、べたつかない手触りを指しています。

ネロはタイヤコーティング剤ですか?

メーカーはNEROを「Tire Dressing Gel(タイヤドレッシングジェル)」と分類しています。国内では「タイヤコーティング剤」の名前で販売している店もありますが、使い方は塗って乾かすタイヤワックスと同じです。

ネロの塗り方は?

タイヤを洗ってしっかり乾かし、スポンジに少量出して側面に薄く塗り広げ、そのまま乾かします。文字や溝はスポンジの角で塗り込み、接地面には塗りません。詳しい手順は「タイヤワックスの塗り方|乾かしてから」で紹介しています。

ネロはどれくらい持ちますか?

メーカーは持続期間の数値を示しておらず、洗車や雨に強いと説明しています。販売店の説明は「最大2週間」から「約4週間」まで幅があります(販売店の説明)。購入者の報告も、1か月持ったという声と持たなかったという声の両方があります。私は持続期間を記録していませんが、水性タイヤワックスよりは長く持つ印象です。

ネロを塗るスポンジは何がいいですか?

メーカーは、マイクロファイバーのパッドに出して塗る方法を案内しています。私はタイヤワックス用スポンジ(ピタスポ)を使っています。文字や溝に届く角のあるスポンジだと、塗り込みやすいです。

ネロはゴムモールにも使えますか?

メーカーの製品ページで使用部位として挙がっているのはタイヤだけです。海外販売店は外装のゴムモールにも使えると案内しており(販売店の説明)、私もウインドウモールに使っています。ただし、窓枠のゴムモールに塗った後にガラスが白く汚れたという購入者の報告もあるので、試す場合は少量にして、ガラスに付いた分はすぐ拭き取ります。

油性のタイヤワックスはタイヤを傷めますか?

タイヤへの影響を、私は検証していません。メーカーは、NEROはひび割れや天候の影響からタイヤを保護すると説明しています。石油系溶剤が気になる場合は、水性タイヤワックスを選ぶ方法もあります。

ネロはどこで買えますか?

国内ではAmazonや国内の販売店で購入できます。私は2023年11月に海外販売店から個人輸入で購入しました。
08

NEROの評価スコア|4項目採点

Rating Score — 4 Items

Labocosmetica NEROの評価は、艶の仕上がり9.0・塗りやすさ8.5・容器の使い勝手9.3・コスパ8.0で、平均8.7です。

艶の仕上がり
9.0/ 10
ギラギラしすぎない、高い艶に仕上がります。水性タイヤワックスより艶を出しやすいと感じました。文字や溝まで黒く仕上がるので、タイヤ全体の見た目が引き締まります。
塗りやすさ
8.5/ 10
ジェルとしては伸びが良い方です。ただ、施工性ではさらっとした水性に一歩譲ります。粘度の高いジェルでも、スポンジの角を使えば文字や溝まで塗り込めます。
容器の使い勝手
9.3/ 10
細口の注ぎ口で出す量がほぼ一定になり、ジェルがボトルの外側に垂れません。押す力で出る量が変わるフタ付きキャップの容器と比べて、出しすぎることもありません。
コスパ
8.0/ 10
価格は高い部類ですが、タイヤワックスは各メーカーとも高めです。使う量が少ないので、コスパは良いと感じました。出す量を少しずつ調整できるため、出しすぎて無駄にすることもありません。
09

NEROは買う価値があるか|まとめ

Summary & Verdict

Labocosmetica NEROは、艶と持ちを重視し、出す量を細かく調整したい方には買う価値のある、油性ジェルのタイヤワックスです。

NERO 総評
良い点
  • ▸ 水性タイヤワックスより高い艶が出る
  • ▸ 細口の注ぎ口で、出す量がほぼ一定になる
  • ▸ ジェルがボトルの外側に垂れず、べたつかない
  • ▸ ボディへの飛び散りに気付いたことがない
  • ▸ ウインドウモールの黒さも戻せた(メーカーの用途外)
気になる点
  • ▸ 施工性は、さらっとした水性タイヤワックスに一歩譲る
  • ▸ 価格は高い部類
  • ▸ 楽天は価格がかなり高く、Yahoo!では取り扱いがないため、購入先が限られる
  • ▸ 持続期間は販売店の説明でも最大2週間〜約4週間と幅がある
  • ▸ ウインドウモールへの使用は、ガラスの汚れの報告がありメーカーの用途外
こんな方に向いている
  • · タイヤの艶と持ちを優先したい方
  • · スポンジに出す量を細かく調整したい方
  • · ラボコスメティカのケミカルでそろえたい方
こんな方には向いていない
  • · 石油系溶剤を避けたい方
  • · 自然で控えめな艶が好きな方
  • · スプレーで手早く仕上げたい方

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