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IKスプレーヤー完全ガイド|全タイプ・全モデルの選び方と用途別使い分け

公開日: 2026.06.20 更新日: 2026.07.29
IK Sprayers(IKスプレーヤー)を使って洗車中の様子
Carcare Guide — Foam Sprayer

IKスプレーヤー完全ガイド|全タイプ・全モデルの選び方と用途別使い分け

IK Sprayers(IKスプレーヤー)の蓄圧式・バッテリー式・トリガータイプを全網羅し、洗車・ケミカル塗布での用途に合ったモデルの選び方を解説します。
#IKスプレーヤー #フォームスプレー #プレウォッシュ #ケミカル塗布 #蓄圧式

「高圧洗浄機+フォームガン(フォームランス)がベスト」は正論ですが、電源環境・スペース・騒音配慮など、それが使えない状況は想定以上に多くあります。IKスプレーヤーはその代替として、あるいは高圧洗浄機との補完ツールとして、ガレージに1本(あるいは工程別に複数本)置かれることになるアイテムです。

IK Sprayers(IKスプレーヤー)はスペイン・Goizper(ゴイスペル)社が製造するプロ仕様スプレーヤーブランドで、洗車・ディテーリング分野では高濃度ドライフォームの生成力と優れた耐薬品性を理由に、世界中のコア層に選ばれています。ラインナップは20モデル以上あり、標準・HC(有機溶剤対応)・ALK(強アルカリ対応)とケミカル別に選び分けられる点がホームセンター品との決定的な違いになります。

この記事でわかること
  • IKスプレーヤーの全ラインナップをフォーム蓄圧・バッテリー・トリガー・蓄圧マルチ(標準/大容量)・ALKの6カテゴリーで整理
  • 洗車工程・ケミカルのpH・使用環境別に最適なモデルの選び方と使い分け基準
  • スペアパーツ・消耗品の種類と入手方法、本体を長期運用するためのポイント
最終更新:2026年7月29日(診断チャート追加・FAQ追記)
執筆・検証:
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IKスプレーヤーとは?洗車で選ばれる理由

Introduction

IKの強みは「泡の質」と「耐薬品性」の2点に集約されます。フォームモデルには専用フォームミキサー(オレンジ・グレー・グリーンの3種)が付属しており、泡のウェット〜ドライを調整できます。ケミカルへの対応もモデルで明確に区分されており、強アルカリ専用のALKシリーズ・有機溶剤対応のHCシリーズなど、用途に応じたラインナップを持つ点がホームセンター品との大きな違いです。

この記事ではフォーム蓄圧式・バッテリー式・トリガー・蓄圧マルチ・溶剤対応(HC)・強アルカリ対応(ALK)の全カテゴリーを整理し、洗車工程ごとに最適なモデルを解説します。「高圧洗浄機がある場合はフォームガンへ」という棲み分けについてはフォームガン比較記事も参照してください。

02

IKスプレーヤーの選び方|タイプ・容量・耐薬品性

How to Choose

IKスプレーヤーは「タイプ(フォーム系 or マルチ系)」「容量」「ケミカルとの耐性マッチング」の3軸で絞り込むのが最も効率的です。

① タイプで絞る

IKスプレーヤーはまずフォームスプレーヤーとマルチスプレーヤーの2系統に大別されます。

フォームスプレーヤーはフォームミキサーを内蔵しており、界面活性剤含有ケミカルを泡状に変換して噴射します。プレウォッシュ・ホイールクリーナー塗布・スノーフォーム代替など「泡で面にケミカルを留まらせたい」用途に向きます。

マルチスプレーヤーは液体をそのまま噴射するタイプで、霧状の細かいミストから直線的な水流まで調整できます。リンスレスウォッシュ・クリーナー塗布など「均一に塗り広げたい」用途に向きます。加圧方式はさらに手動蓄圧式・エアバルブ式(コンプレッサー対応)・バッテリー式の3種に分かれます。

② 容量で絞る

ホイール・インテリア・細部へのピンポイント塗布には小型トリガータイプ(〜1L)が向きます。プレウォッシュ・部分洗浄・一般ケミカル塗布には蓄圧式(1.25〜1.5L)が汎用性に優れます。車体全体を一度にカバーしたい場合や複数台・業務用には大容量(6L〜)を選びます。

③ ケミカルとの耐性で絞る

ここを外すとスプレーヤーの劣化が早まります。IKはモデルごとに対応する化学物質を明確に区分しています。

  • 標準モデル(Multi TR / Foam Pro):中性〜弱アルカリ・希酸に対応(概ねpH5〜11)。一般的なTFR・シャンプー・ホイールクリーナーはこれでカバーできます
  • HCモデル(HC TR1 / HC 1.5):有機溶剤・石油系溶剤・ブレーキクリーナー・タール除去剤に対応。パーツクリーナー・シリコンオフには必ずこちらを使います
  • ALKモデル(ALK Pro / Foam Pro ALK):強アルカリ専用。高濃度TFRや強力脱脂剤を繰り返し使う用途に向きます
注意 パーツクリーナー・シリコンオフ・ラッカーシンナー類は標準モデルと非適合です。樹脂・シール劣化・液漏れの原因になるため、使用前にケミカルのSDS(安全データシート)でpHと溶剤成分を必ず確認してください。
03

IKスプレーヤー全モデル比較一覧

Comparison / Ranking

IKスプレーヤーの洗車向けモデルはフォーム蓄圧式・フォームバッテリー式・トリガー式・蓄圧マルチ式(標準容量/大容量)・強アルカリ専用の6カテゴリーに整理できます。

フォームスプレーヤー(蓄圧式)

フォームミキサー内蔵・高密度ドライフォームを生成する蓄圧式シリーズです。洗車で最も使う場面が多いカテゴリーになります。

モデル有効容量加圧方式フォーム調整特記
IK Foam 1.50.9L手動ポンプコンパクト・エントリー
IK Foam Pro 21.25L手動ポンプ○(3種ミキサー)定番モデル
IK Foam Pro 2+1.25L手動+エアバルブ○(3種ミキサー)コンプレッサー加圧対応
IK Foam Pro 126L手動+エアーコネクター○(3種ミキサー)大容量・1台丸ごと対応
IK Foam 1.5

Foam Pro 2のコンパクト版で基本スペックはほぼ同等。有効容量が小さいためホイール・部分洗浄のピンポイント用途向きで、持ち取り回しが楽な点がメリット。

IK Foam Pro 2

蓄圧フォームスプレーヤーの定番。有効容量1.25Lで3種ミキサーによる泡調整が可能。プレウォッシュ・TFR塗布・ホイールクリーナー塗布と用途の幅が広く、まず1本選ぶならこれになる。

IK Foam Pro 2+

Foam Pro 2にエアバルブを追加したモデル。エアーコンプレッサーで加圧できるため、手動ポンピング(約15回)の手間を省ける。ガレージにコンプレッサーがある環境ならこちらを選ぶ意味がある。

IK Foam Pro 12

有効容量6Lの大容量蓄圧フォームスプレーヤー。普通車1台の車体全体をフォームでカバーできる。エアーコネクター付きで外部コンプレッサーでの加圧も可能。フォームガンなしで1台丸ごとスノーフォームしたい場合の選択肢になる。

フォームスプレーヤー(蓄圧式)

フォームスプレーヤー(バッテリー式)

電動コンプレッサーを内蔵したバッテリー駆動モデルです。コード・エア配管なしで使えるのが最大の特徴になります。

モデル有効容量加圧方式フォーム調整特記
IK e Foam Pro 21.5Lバッテリー+手動(2WAY)○(3種ミキサー)総容量2L・作動圧3.5bar
IK e Foam Pro 126Lバッテリー大容量バッテリーフォーム
IK e Foam Pro 2

バッテリー駆動と手動蓄圧の2WAYで使えるハンドヘルド型フォームスプレーヤー。有効容量1.5L(総容量2L)、バルブは3.5bar(0.35MPa)で作動し減圧も可能。3種のフォームミキサー(オレンジ・グレー・グリーン)が付属し、ウェット〜ドライまで泡質を変えられる。ドライで持続性の高い泡の生成を前提に設計されており、界面活性剤を含むケミカル向けのモデル。電源・コンプレッサーがない屋外・出張洗車での使用に向いている。

IK e Foam Pro 12

6L有効容量のバッテリー駆動大型フォームスプレーヤー。ポンピング不要で大面積を連続噴射でき、複数台の作業やモバイルディテーリング業務用途に向いている。

フォームスプレーヤー(バッテリー式)

トリガースプレーヤー(ハンドスプレー)

液体をそのまま噴射するトリガータイプです。霧状からストリームまでノズルで調整でき、ケミカルの精密塗布に使います。

モデル容量360°耐薬品性主な用途
IK Multi TR11LpH5〜11クリーナー・保護剤・コーティング剤
IK Multi TR1 360°1LpH5〜11ホイール裏・逆さ噴射対応
IK Multi TR Mini 360°600mlpH5〜11インテリア・精密作業・携帯用
IK HC TR11L有機溶剤・石油系対応タール除去・ブレーキ洗浄・シリコンオフ
IK Multi TR1

1L容量の標準トリガースプレーヤー。半透明タンク・目盛り付きで希釈作業にも使いやすく、リンスレスウォッシュ・クリーナー塗布など洗車で最も使用頻度が高いトリガータイプ。色分けIDカード付きでケミカルの内容物管理も可能。

IK Multi TR1 360°

TR1にフレキシブルチューブを搭載した360度対応モデル。逆さ・横向き・斜め上向きなどあらゆる角度での噴射が可能で、ホイール内側・アンダーボディ・狭所への塗布に向いている。ホイール洗浄の頻度が高い場合はこちらを優先して選ぶのが現実的。

IK Multi TR Mini 360°

600mlのコンパクトトリガー。360°対応で軽量なため、インテリアクリーニング・ガラス・ドアトリム・シート周りの細部塗布に使いやすい。片手で完結するサイズ感がポイント。

IK HC TR1

HCシリーズの1Lトリガー。有機溶剤・石油系溶剤・ブレーキクリーナー・タール除去剤に対応した高耐性モデル。パーツクリーナー・シリコンオフを入れる場合は標準TR1ではなくこちら一択。

トリガースプレーヤー

蓄圧式マルチスプレーヤー(標準容量)

蓄圧ポンプで加圧してから連続噴射できるタイプです。トリガータイプより疲れにくく、広い面積のケミカル塗布に向いています。

モデル有効容量360°耐薬品性特記
IK Multi 1.51.5L標準ベーシック版(Proなし)
IK Multi Pro 21.5LpH5〜11(耐酸強化)定番蓄圧マルチ
IK Multi Pro 2 360°1.5LpH5〜11(耐酸強化)360度対応・ホイール底回り向け
IK HC 1.51.5L有機溶剤・石油系対応溶剤対応蓄圧マルチ
IK Multi 1.5

Multi Proシリーズのベーシック版(Proなし)。基本的な蓄圧機能は持つが、Multi Pro 2と比べると耐薬品性・耐久性・人間工学面での仕様が落ちる。洗車用途では基本的にMulti Pro 2を選ぶ方が長期的なコストパフォーマンスはよい。

IK Multi Pro 2

1.5L容量の定番蓄圧マルチスプレーヤー。事前にポンピングで加圧しておけばトリガーを握るだけで連続噴射できるため、ボンネット・ルーフ・クォーターパネルなど広い面へのリンスレスウォッシュやQD塗布が楽になる。耐酸性に優れており、酸性ホイールクリーナーの塗布にも対応できる。

IK Multi Pro 2 360°

Multi Pro 2に360度フレキシブルチューブを搭載したモデル。ホイール内側・アンダーボディ・ジャッキポイント周りなど向きが変わる箇所での塗布に向いている。蓄圧式のため加圧後は両手が空く点もメリット。

IK HC 1.5

HCシリーズの1.5L蓄圧タイプ。タール除去剤・シリコンオフ・ブレーキクリーナーを広い面積に塗布する場合にHC TR1(トリガー・1L)より容量と連続噴射で優位になる。ドア下端・バンパー全体・ホイールハウスへの溶剤系ケミカル塗布に使う。

蓄圧式マルチスプレーヤー(標準容量)

蓄圧式マルチスプレーヤー(大容量)/バッテリー大型

業務用・複数台対応の大容量ラインナップ。個人使用の洗車ではFoam Pro 12や蓄圧標準容量で十分なケースが多いが、出張洗車・複数台管理・ショップ運営では選択肢になります。

モデル有効容量加圧方式特記
IK Multi Pro 96L手動ポンプ大容量蓄圧マルチ・標準耐性
IK Multi Pro 128L手動ポンププロ大型・耐酸性強化
IK Multi Pro 12+8L手動+エアバルブコンプレッサー加圧対応追加
IK e Multi Pro 128Lバッテリー(電動コンプレッサー)ポンピング不要バッテリー大型
IK Multi Pro 9

大容量蓄圧マルチの標準版。Foam Pro 12のマルチ版(泡生成なし)として位置づけられ、複数台・ショップ用途での広い面積ケミカル塗布に向いている。

IK Multi Pro 12

Multi Pro 9の上位大容量版。耐酸性強化済みで業務用途にも対応する。

IK Multi Pro 12+

Multi Pro 12にエアバルブを追加したモデル。外部コンプレッサーでの加圧が可能で、手動ポンピングの手間を省ける。

IK e Multi Pro 12

バッテリー駆動のためポンピング不要で大容量を連続噴射できる。ショップ・複数台管理・モバイルディテーリング業務での使用が主な想定になる。

蓄圧式マルチスプレーヤー(大容量)

強アルカリ(ALK)シリーズ

標準シリーズの強アルカリ対応バリエーション。強アルカリケミカルをフォームまたは液体散布で塗布したい場合に使います。

モデル有効容量特記
IK Foam Pro 2 ALK1.25L標準容量・フォーム生成・強アルカリ対応
IK Foam Pro 12 ALK6L大容量・フォーム生成・強アルカリ対応
IK ALK Pro 21.5L標準容量・蓄圧マルチ・強アルカリ対応

市販の一般的なTFRは標準モデルでも使えるケースが多くあります。高濃度・強アルカリ系を繰り返し使う場合にALKシリーズを選びます。

IK Foam Pro 2 ALK

標準Foam Pro 2の強アルカリ対応版。高濃度TFRや強力脱脂剤をフォームで塗布したい場合に選ぶ。

IK Foam Pro 12 ALK

6L大容量の強アルカリ対応フォームスプレーヤー。広い面積への強アルカリフォーム塗布に対応する。

IK ALK Pro 2

強アルカリ専用の蓄圧マルチ版。フォームではなく液体散布で強アルカリケミカルを使う場合に選ぶ。

ALKシリーズ — 強アルカリ専用

なお IK Window Tinting & PPF はフィルム・PPF施工の位置決め液用に特化した専用モデルで、洗車・ケミカル塗布とは用途が異なります。DIYでPPFを施工する場合のみ別途検討してください。

PICK UPどれを選ぶべきか

30秒診断|あなたに合うIKスプレーヤー

プレウォッシュ・TFR塗布がメイン
IK Foam Pro 2 / Foam Pro 2+
Foam Pro 2は有効容量1.25Lの定番。コンプレッサーがあるなら、エアバルブで加圧できるFoam Pro 2+を選びます。
電源なしで1台丸ごとフォームしたい
IK e Foam Pro 2 / IK Foam Pro 12
e Foam Pro 2はバッテリーと手動蓄圧の2WAYで、電源のない場所でも使えます。蓄圧式で1台全体をカバーしたいならFoam Pro 12(6L)です。
リンスレス・プレウォッシュ剤をボディ全体に塗布したい
IK Multi TR1 / Multi Pro 2
液状のプレウォッシュクリーナーやリンスレスをボディ全体へ散布するならMulti Pro 2です。加圧後は握るだけで連続噴射でき、1.5Lで1台分の面積をカバーできます。細部のピンポイント塗布はTR1が向きます。
ホイール裏・下回りへの塗布
IK Multi TR1 360° / Multi Pro 2 360°
360°対応モデルは逆さ・横向きでも噴射が途切れないため、向きが変わる箇所で手が止まりません。
タール・シリコンオフ・ブレーキクリーナーを使いたい
IK HC TR1 / HC 1.5
有機溶剤を入れるならHC一択です。ピンポイントはHC TR1(1L)、やや広い面はHC 1.5(1.5L)を選びます。
強アルカリTFR・高濃度脱脂剤を使いたい
IK Foam Pro 2 ALK / ALK Pro 2
pH13〜14域を常用するならALKシリーズです。泡で塗るならFoam Pro 2 ALK、液体散布ならALK Pro 2になります。
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洗車工程別のおすすめモデルと使い分け

Recommended by Use Case

IKスプレーヤーは「どのモデルを選ぶか」だけでなく「どの工程で使うか」を明確にすることで、1本を最大限に活かせます。洗車の工程順に整理します。

① プレウォッシュ・TFR塗布

プレウォッシュやTFRは、液状のクリーナーをマルチスプレーヤーで塗布するのが基本です。フォームスプレーヤーが活きるのはスノーフォームシャンプーを泡立てて車体に留まらせる工程で、ホイール・バンパー下・ホイールハウスといった部分塗布と、車体全面のカバーを容量で使い分けます。塗布後は泡が乾く前に流し、乾燥する前に次の工程へ移してください。フォームスプレーヤーでTFRを泡状に塗布する使い方も可能ですが、これは応用的な使い方になります。

TFR(トラフィックフィルムリムーバー)の選び方・希釈倍率・使い方については以下の記事も参照してください。

② スノーフォームの代替・補完

高圧洗浄機とフォームガンの組み合わせがベストですが、6Lクラスのフォームスプレーヤーを使えば単体でも車体全面へのフォーム塗布ができます。完全な代替にはなりませんが、電源・設置場所の制約がある環境では実用的な選択肢です。ただしフォームランス用のスノーフォームをそのままスプレーヤーに入れるのは非推奨です。スプレーヤー側は希釈をやや濃いめに振り、ミキサーをグリーン(ドライ)側にすると泡が保ちやすくなります。

③ ホイール洗浄

ホイール洗浄は工程が複数に分かれます。①鉄粉除去剤を塗布して反応を待つ→②酸性ホイールクリーナーを塗布してブラシで洗う→③ホイールシャンプー(または水でリンス)という流れが基本です。①②はいずれも液体を均一に塗り広げる作業のためマルチシリーズが向き、内側や裏側に回り込む場面では360°モデルを使うと作業効率が上がります。

④ リンスレスウォッシュ・ケミカル塗布

リンスレスウォッシュやクリーナー塗布はマルチシリーズの領域です。1パネルずつ区切って塗布し、クロスで拭き取る動作を繰り返すため、片手で操作できるトリガーと、加圧後は握るだけで連続噴射できる蓄圧式のどちらが作業リズムに合うかで選びます。

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スペアパーツ・消耗品と交換の目安

Spare Parts & Maintenance

IKスプレーヤーの大きな強みのひとつが、消耗品・スペアパーツを単品で購入できる点です。ミキサー・ノズル・シールキットを定期的に交換することで、本体を長期間使い続けることができます。

メンテナンスキット(シール・パッキン類)

内部のOリング・シール・ポンプパッキンの消耗品セットです。スプレーヤーの液漏れ・加圧不良が出始めたら交換のタイミングになります。対応機種によってキットの種類が異なるため、必ず所有モデルに対応したキットを選んでください。

Maintenance Kit — 小型・標準用

Maintenance Kit — 大型用

フォームノズルキット(ミキサー交換用)

付属のフォームミキサー(オレンジ:ウェット / グレー:中間 / グリーン:ドライ)が摩耗・詰まりで性能低下した場合の交換セットです。プレウォッシュにはグリーン(ドライフォーム)が泡の滞留性が高く向いています。

Foam Nozzle Kit — 小型用

Foam Nozzle Kit — 大型用

ノズルキット(マルチスプレーヤー用)

蓄圧マルチスプレーヤーのノズルは霧状・ジェット・シャワーの切り替え機構を持ちます。経年でノズル先端の樹脂が摩耗したり、目詰まりが解消しない場合はノズルキットを交換します。

Nozzle Kit — 小型用

Nozzle Kit — 大型用

トリガーノズル(単品交換用)

トリガースプレーヤーのノズル単体の交換品です。モデルごとに専用品があるため、所有モデルに対応したものを選んでください。360°モデルには対応した360°ノズルが必要になります。

トリガーノズル(交換用)

Battery Compressor(バッテリーコンプレッサー)

IK Battery Compressorは蓄圧スプレーヤーのエアバルブ(Foam Pro 2+・Multi Pro 12+など)に対応した専用ポータブルコンプレッサーです。バッテリー駆動でポンピング不要の加圧ができます。Foam Pro 2+を使いたいが据え置きコンプレッサーを持っていない場合に、合わせて導入する選択肢になります。

Battery Compressor

アクセサリー(6mホース・Pro Lid)

IK 6mホース は大型蓄圧スプレーヤー(Foam Pro 12・Multi Pro 9/12系)に取り付ける延長ホースです。本体を地面に置いたまま離れた場所に噴射できるため、車体の反対側や高所への塗布がしやすくなります。IK Pro Lid は蓄圧スプレーヤーの専用フタで、本体が倒れた際の液漏れ防止や、ケミカルを入れたままの保管に便利なアクセサリーです。

アクセサリー

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IKスプレーヤーのよくある質問

Frequently Asked Questions

IKスプレーヤー Foam Pro 2・Foam Pro 2+・e Foam Pro 2(バッテリー式)はどれを選べばいい?

使用環境次第です。ガレージにコンプレッサーがある・またはFoam Pro 2+でエアバルブ加圧できる環境なら蓄圧式(Foam Pro 2+)が費用対効果で優位です。屋外・電源なし・保管場所での洗車など自由度が必要な環境ではe Foam Pro 2が実用的で、バッテリーと手動蓄圧の2WAYのためバッテリー切れの保険にもなります。蓄圧式は本体価格が安く、バッテリー式は充電管理が必要になる代わりにポンピングの手間がない点が違いです。

IKスプレーヤーでスノーフォームの代替はできますか?

ある程度は可能です。IK Foam Pro 12またはe Foam Pro 12を使えば車体全面へのフォーム塗布が実現できます。ただし高圧洗浄機+フォームガン(フォームランス)と比べると泡の密度・噴射力は劣るため、完全な代替ではなく「スプレーヤーでのプレウォッシュフォーム」として位置づける方が現実的です。使用するケミカルもフォームガン向けスノーフォームとは希釈倍率が異なる場合があります。

パーツクリーナーやシリコンオフをIK Multi TR1やFoam Pro 2に入れていいですか?

いいえ、使用禁止です。標準モデル(Multi TR1・Foam Pro 2など)は有機溶剤・石油系溶剤と非適合です。樹脂・シール部分が溶剤に侵され液漏れ・変形の原因になります。パーツクリーナー・シリコンオフ・タール除去剤(石油系)には必ずIK HCシリーズ(HC TR1またはHC 1.5)を使用してください。使用前にケミカルのSDS(安全データシート)で成分を確認する習慣を持つと確実です。

フォームミキサーのオレンジ・グレー・グリーンは何が違いますか?

泡のウェット感(水分量)の違いです。オレンジはウェットフォーム(水分量多い・泡が重く流れやすい)、グレーは中間、グリーンはドライフォーム(水分量少ない・泡が軽くケミカルが面に留まりやすい)です。面への滞留性を重視する場合はグリーンが向きやすいですが、使用するケミカルや希釈倍率によって最適なミキサーは異なります。まずグリーンで試してケミカルに合わせて調整するのが現実的です。

強アルカリのTFRには通常のIK Foam Pro 2を使っていいですか?

ケミカルのpH次第です。市販の一般的なTFRや弱アルカリ系プレウォッシュはFoam Pro 2(標準)でも使えるケースが多い(おおよそpH5〜11の範囲)です。ただしpH13〜14に近い強アルカリの高濃度TFRや業務用強力脱脂剤を頻繁に使う場合はIK Foam Pro 2 ALK(強アルカリ対応版)への切り替えを推奨します。使用前にケミカルのラベル・SDSでpHを確認してから判断してください。

IKスプレーヤーは使用後にどう洗浄・保管すればいいですか?

使い終わったら毎回、残液を抜いて水を通してください。タンクに水を入れて数回ポンピングし、ノズルやフォームミキサーから水だけが出る状態になるまで噴射すると内部の流路まで洗えます。その後は圧を完全に抜き、フタを緩めた状態で乾燥・保管します。ケミカルを入れたまま長期保管するとシール・パッキンの劣化や固着の原因になるため避けてください。

泡が出ない・圧力が上がらないときは何が原因ですか?

多くはフォームミキサーの詰まりか、シール・パッキンの劣化です。まずミキサーとノズルを外して水洗いし、乾燥したケミカルが固着していないか確認します。それでも改善しない場合は、ポンプ部のOリング・パッキンの摩耗が疑われるためメンテナンスキットで交換してください。ミキサー自体が摩耗している場合はフォームノズルキットで交換できます。
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まとめ|用途別に選ぶIKスプレーヤー

Summary

IK Sprayers(IKスプレーヤー)は洗車・ディテーリングで最も使用頻度が高いスプレーヤーブランドのひとつです。モデル選びのポイントを整理します。

フォーム vs マルチ▸ 泡で滞留させてケミカルを浸透させたい → フォームシリーズ
▸ 霧状・ミストで均一に塗り広げたい → マルチシリーズ
蓄圧 vs バッテリー▸ コンプレッサーあり → Foam Pro 2+(エアバルブ加圧)
▸ 電源なし・場所を選ばず使いたい → e Foam Pro 2(バッテリー式)
容量の目安▸ ピンポイント塗布・ホイール・部分洗浄 → 1〜1.5L
▸ 1台丸ごとフォームカバー → 6Lクラス(Foam Pro 12 / e Foam Pro 12)
耐薬品性▸ 有機溶剤・石油系 → HCシリーズ一択
▸ 強アルカリ(pH13〜14)→ ALKシリーズ
▸ 標準モデルへの溶剤投入は厳禁
360°対応▸ ホイール内側・底回り・逆さ噴射 → Multi TR1 360° / Multi Pro 2 360°
▸ Multi TR Mini 360° を工程に合わせて選ぶ
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