【完全ガイド】高圧洗浄機ノズルのオリフィス径の選び方|
計算方法・機種別推奨サイズ一覧付き
計算方法・機種別推奨サイズ一覧付き。常用吐出圧力と水量を入力するだけで最適な径が分かる計算ツール搭載。
MTM HydroやMosmaticのノズルを購入・使用されている方から、「自分の高圧洗浄機に合うオリフィス径が分からない」というご質問を多くいただきます。
オリフィス径は数字が一つ違うだけで水圧・水量のバランスが大きく変わり、洗車の仕上がりや高圧洗浄機への負荷にも影響します。この記事では、オリフィス径の基本から選び方の計算方法まで実践的に解説します。
記事の途中には常用吐出圧力と常用吐出水量を入力するだけで自動計算できるツールを設置しています。お使いの機種が決まっている方は目次の「計算ツール」から直接ジャンプしてください。
オリフィス径とは、ノズル先端にある水を噴射する孔(穴)の直径のことです。この孔の大きさが、高圧洗浄機の水圧と水量の特性を決定づけます。
オリフィス径のしくみ:孔が小さいほど水圧が上がり、大きいほど水量が増える
オリフィス径のしくみ:孔が小さいほど水圧が上がり、大きいほど水量が増える
MTM HydroのACQUALINE NOZZLESシリーズは2.0〜6.0まで0.5刻みで展開されています。洗車用途で一般的に使われるのは2.0〜5.0の範囲で、日本国内で多く使われるケルヒャーK2〜K5クラスなら2.0〜3.5に収まるケースがほとんどです。
高圧洗浄機は、ポンプで一定の仕事量(流量×圧力)を生み出す機械です。ノズルのオリフィス径がスペックと合っていないと、次のような問題が起きます。
- 1オリフィスが小さすぎる場合水量が少なくなりすぎてポンプに過負荷がかかる。「息継ぎ(脈動)」現象が発生しやすくなる。
- 2オリフィスが大きすぎる場合水圧が低下し汚れが十分に落ちない。フォームガンへの泡の吸い上げ効率も落ちる。
- 3適切なオリフィス径の場合高圧洗浄機の性能を最大限に発揮。水圧・水量のバランスが保たれ、効率よく洗車できる。
- 1取扱説明書を確認する「常用吐出圧力」「常用吐出水量」の項目を探してください。「定格吐出圧力」と記載されている場合もあります。
- 2メーカー公式サイトの製品仕様ページを確認する型番で検索すると仕様表のページが見つかります。
- 3本体のラベルを確認する機種によっては本体に圧力・流量が記載されたシールが貼られています。
お使いの高圧洗浄機の常用吐出圧力(MPa)と常用吐出水量(L/min)を入力してください。MTM Hydro基準のオリフィス径を自動計算します。人気機種はプリセットから選ぶことも可能です。
オリフィス径 計算ツール
常用吐出圧力・常用吐出水量を入力して最適なオリフィス径を算出
常用吐出圧力
常用吐出水量
※常用吐出圧力・常用吐出水量は取扱説明書またはメーカー公式サイトをご確認ください
※計算式はMTM Hydro方式(GPM × 63.29 ÷ √PSI)に基づいています
※「推定」と表示されている機種のスペックはメーカー公称値ではなく推定値です
※本ツールの計算結果はあくまで参考値です。実際の使用環境・機器の状態により結果が異なる場合があり、当サイトでは計算結果に関する一切の責任を負いかねます
日本国内で洗車に多く使われている機種について、推奨オリフィス径を計算した結果をまとめました。
| メーカー・機種名 | 常用吐出圧力 | 常用吐出水量 | 計算値 | 推奨径 | 洗車向け選択 |
|---|---|---|---|---|---|
| ケルヒャー K 5 プレミアム サイレント | 8.0 MPa | 6.7 L/min | 3.29 | 3.0 or 3.5 | 切り上げ 3.5 |
| ケルヒャー K 4 プレミアム サイレント | 8.0 MPa | 6.0 L/min | 2.95 | 2.5 or 3.0 | 切り上げ 3.0 |
| ケルヒャー K 3 サイレント プラス | 7.5 MPa | 5.5 L/min | 2.79 | 2.5 or 3.0 | 切り上げ 3.0 |
| ケルヒャー K 2 サイレント | 7.5 MPa | 5.2 L/min | 2.64 | 2.5 | 切り上げ 2.5 |
| マキタ MHW0800 | 7.5 MPa | 5.5 L/min | 2.79 | 2.5 or 3.0 | 切り上げ 3.0 |
| マキタ MHW720 | 7.0 MPa | 7.0 L/min | 3.67 | 3.5 or 4.0 | 切り上げ 4.0 |
| ボッシュ UA125推定 | 9.0 MPa | 5.5 L/min | 2.55 | 2.5 | 切り上げ 2.5 |
| ヒダカ HKN-2090推定 | 9.0 MPa | 5.0 L/min | 2.31 | 2.0 or 2.5 | 切り上げ 2.5 |
| アイリスオーヤマ FBN-702-D | 8.5 MPa | 4.5 L/min | 2.14 | 2.0 | 切り上げ 2.0 |
| クランツレ K-1122TST | 10.0 MPa | 6.0 L/min | 2.63 | 2.5 | 切り上げ 2.5 |
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計算結果が2.5と3.0の中間(例:2.79)になった場合、どちらを選ぶかは何を優先したいかによって変わります。
スノーフォームでのプレウォッシュや、ボディ全体のすすぎを重視する方に向いています。泡立ちが良くなり洗剤の引き上げ効率もアップします。マイカーの洗車がメインであれば、基本は切り上げで問題ありません。
足回りの頑固な泥汚れやエンジンルームの油脂汚れを強力に除去したい場合に向いています。ただし切り下げすぎると後述する脈動現象が発生しやすくなるため注意が必要です。
脈動(息継ぎ)現象とは、水の噴射が断続的になってしまう現象です。「ブブブ…」という音とともに水圧が不安定になります。
脈動が起きた場合は、オリフィス径を0.5刻みで切り上げて様子を見てください。また、水道からの供給水量が不足していても脈動が起きることがあるため、水道の元栓が十分に開いているかも確認しましょう。
オリフィス径は大きい方が洗車には有利ですか?
必ずしもそうではありません。大きすぎると水圧が低下し、泡の噴射力や汚れ落とし性能が下がります。お使いの高圧洗浄機のスペックに合った径を選ぶことが最も重要です。
ケルヒャー純正ノズルのオリフィス径はどれくらいですか?
ケルヒャー純正ノズルは機種に合わせて設計されています。社外品(MTM HydroやMosmaticなど)に交換する際は、この記事の計算ツールでスペックに合ったものをお選びください。
仕様書に「吐出水量:360L/h」と書いてありました。L/minに換算するには?
360L/h ÷ 60 = 6.0 L/min となります。L/h(リットル/時)の数値を60で割るとL/min(リットル/分)に換算できます。
この記事に載っていない機種のオリフィス径を知りたい場合は?
本記事の計算ツールにお使いの機種の常用吐出圧力と常用吐出水量を入力していただければ自動で算出できます。
- 1取扱説明書で「常用吐出圧力(MPa)」と「常用吐出水量(L/min)」を確認する
- 2この記事の計算ツールで数値を入力して推奨オリフィス径を算出する
- 3洗車メインなら「切り上げ」を基本に、圧力重視なら「切り下げ」を選ぶ
- 4使用後に脈動が起きた場合は0.5切り上げて様子を見る
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