●シーリングブーム
我が家のガレージで最も重要な設備です。
私のブログをご覧いただいている方はご存知かと思いますが、洗車の為の設備です。
洗車の際、高圧洗浄機のホースを取り回すのがとにかく煩わしい。
捻じれたホースがボディに当たるリスクもありますし、地面を擦り続ければホースも痛みます。
そんな悩みを解決するのが「シーリングブーム」
製品としてはこんな物。
これを天井に取り付けると、こんな感じです。
360°回るので床にホースを擦る事は無いです。
(2枚目の画像はホースが長いです。)
私が購入したのは、モスマティック社製 2.25m。(MOSMATIC CEILING BOOM)
他メーカーも販売していますが、スイベルの性能ではモスマティックが一番かなと思い、モスマティックにしました。
↓メーカーカタログです。
↑カタログの下の方に図面の様な絵がありますが、長さの選定は車の全長の半分から少し短い程度で考えました。
私のBMW 650i F13は全長が約4.9m。半分だと2.45m。2.45mに近いラインナップは2.25mか2.5mです。
2.5mだと長いかな?と思ったので、2.25mにしました。
この選定についても正解かは分かりません。
使ってみてようやく正解が分かると思います。
既にシーリングブームは購入しており、実際の製品はこんな感じ
そして、問題はどうやって取り付けるのか?
私は前職で、木造注文住宅の現場監督をやっていました。(一応、2級建築士の資格は持ってます)
その為、一般の方よりは建築の知識はあります。
まさかこんな所で役に立つとは思ってもいませんでした。
取付方法は自分で考え、作図してます。
※取付に使用する金物の選定については、手配の可否もあるので、現場監督さん・大工さんと現場で相談しました。
※当記事の最初に記載しておりますが、見やすさを重視し、図面の細かな寸法は消してます。
1.取付位置はガレージの中心。
上部の梁に全ネジボルトを取り付け。
2.天井/スパンドレルを施工し、スパンドレル裏面はベニヤで補強。
3.シーリングブームを天井/スパンドレル面に取り付け、ナットで仮固定。
スパンドレル裏面・ベニヤで補強した部分と先ほどナットで仮固定したシーリングブーム側、
両方共締付け、スパンドレル(+ベニヤ)を挟み込むイメージです。
この方法であれば、主なスパンドレルの荷重は梁で受け、シーリングブームの揺れはスパンドレル+ベニヤで吸収できるかなー、と。
あくまで想定です。
シーリングブームとスパンドレルの間は2~3mmのパッキンを入れる予定です。
実際の取り付けは、施工完了後にブログで紹介したいと思います。
残りはホースの接続。
世界中のシーリングブーム取付け事例を探しましたが、どの事例もシーリングブームへ接続するホースは露出です。
シーリングブームを取り付けるのは、プロのショップや洗車場です。
個人の住宅のガレージに付ける人なんてそうそう居ないと思います。
なので、ホースが露出でも気にならないのでしょうが、私の場合は例外です。
ホースは天井裏配管です。
リスクとして考えられるのは、ホースの破損による漏水。
下地材や構造材が濡れるのは避けたいです。
その為、水道屋さんに排水管(VUφ75)を天井裏に空配管してもらいました。
空配管は、シーリングブーム直上~高圧洗浄機をGCLの収納内の天井までです。
この空配管の中に高圧洗浄機ホースを通します。
(電気工事で空配管をし、LANケーブルやスピーカーケーブルを通すのと同じ考えです。)
万が一、ホースが破損し漏水してもGCLの収納内に水が流れていくように水勾配をとってます。
また、シーリングブームの真横とGCL収納内には天井点検口を設置し、メンテナンスが出来るようにしています。
取付方法についてはこんな感じです。
これがベストかは分かりません。
家が出来て、洗車をしてみてようやく気付くこともあると思います。
●照明計画
照明計画については、以前のマイホームブログ②でも紹介していますが、使用器具は変更してません。
ガレージ内は2種類のユニバーサルダウンライトを設置します。
どちらもDAIKO(大光電機)製です。
1.LZD-93125GBM 3000K/Ra98 1800lm
主に常時点灯用で、2台設置します。
2.LZD-93125DBW 4000K/Ra98 2470lm
主に洗車用で、6台設置します。
どちらもRa98です。住宅用ではなく店舗向け製品です。
Ra98がどこまで有能なのか楽しみです。
SCANGRIP MULTIMATCH 3でRa96だったと思います。
明るさとしては、ダウンライトだけではきっと足りないと思います。
ですが、リビングから見えるガレージの天井に大量のダウンライトが設置されるのは避けたいです。
スポットライト等は論外です。
デザインが許容出来ません。
なので、不足する明るさはSCANGRIP製品で補います。
照明計画は一番未知数です。
実際の空間で体感するまでは正解は出ない気がします。
●換気・コンセント計画
ガレージ内で洗車・エンジンを掛ける事を考えると換気は必須です。
湿気や排気ガスが滞留してしまいます。
何よりも湿気は建物に悪影響を及ぼします。
ガレージ内、GCLに天井換気扇を設置しています。
換気扇については、ガレージ内に最大換気能力220㎥/hの物を1つ、隣のGCLに最大換気能力550㎥/hの物を1つ設置します。
ガレージではなくGCLに換気能力が大きな換気扇を取り付けた理由は、換気扇のサイズです。
ガレージに取り付ける換気扇のルーバー(化粧パネル)のサイズは30cm×30cm。
GCLは38cm×38cmです。
少しでも、リビングから見えるガレージはすっきりさせたいという想いです。
たかが8cmの差ですが、気になります。
実際の換気量ではないですが、計算上は2つ合わせると770㎥/hです。
ガレージとGCLの体積がおおよそ、130㎥程度です。
あくまで単純計算ですが、10分程度で室内の空気が入れ替えできます。
※ちなみに一般的なキッチンのレンジフード(換気扇)の最大換気能力は400~500㎥/h程度です。
コンセント計画ですが、ガレージ内の対面に1箇所ずつコンセントを設置してます。
シャッター横に1箇所、対面に1個です。
EVコンセントも一応設置してます。
コンセントは2箇所あれば、ポリッシャーや照明の使用に関して必要十分だと思います。
ブロワー等のバッテリーの充電はGCLに専用スペースを設置してます。
ガレージ計画としては、こんな感じになります。
長年夢見てきた「ビルトインガレージ」です。
色々と時間を掛けて調べて、計画してきましたが、きっと何かしら後悔すると思います。
なかなか完璧な家を建てるというのは難しいと思います。
デザイン的には恐らく後悔は無いと思います。
床タイルのグレーと残りは金属系のブラック。
そして、一番浮くシーリングブーム・「ステンレス製」
妻の広い心に感謝です。
また時間のある時に、GCLの詳細やリビングについても紹介したいと思います。