洗車マニアの高圧洗浄機の選び方

高圧洗浄機の選定

ここからは日本国内で販売されている(一部業務用)高圧洗浄機のスペックについて紹介します。

K3サイレント プラス 1.603-200.0 1.603-201.0

言わずと知れた高圧洗浄機メーカー、ケルヒャー。
その中でもお値打ちなモデルのK3。

スペックとしては
常用吐出圧力 7.5MPa
常用吐出水量 330L/h 5.5L/min
耐温 40℃

水圧・水量共に心細いですね。

K4プレミアムサイレント 1.603-440.0 1.603-441.0

K3の上位グレードのK4。
最低、このくらいのスペックは必要かと思います。

常用吐出圧力 8.0MPa
常用吐出水量 360L/h 6.0L/min
耐温 40℃

K5プレミアムサイレント 1.603-540.0 1.603-541.0

ケルヒャー家庭用高圧洗浄機の最上位グレードのK5。
(海外ではK7が最上位グレード)

K4と比較して水量がアップしています。

常用吐出圧力 8.0MPa
常用吐出水量 400L/h 6.66L/min
耐温 40℃

ボッシュ UA125

ケルヒャーと同じくドイツのメーカーボッシュ。
お値打ちな工具メーカーという感じです。

最大吐出圧力 12.0MPa
最大吐出水量 390L/h 6.5L/min
耐温 40℃

残念ながら常用吐出圧力・水量が不明です。
恐らくケルヒャーK4と同等くらいかと思います。

マキタ MHW0820

ケルヒャーK5・K4と同等のスペックです。

日本が世界に誇る工具メーカー、マキタ。

常用吐出圧力 8.0MPa
常用吐出水量 360L/h 6.0L/min
耐温 40℃

ヒダカ HK-1890

高圧洗浄機専門店 ヒダカショップオリジナルのHK-1890。
一般家庭向けの高圧洗浄機としては、最大級の吐出圧9.0MPaです。

常用吐出圧力 9.0MPa
常用吐出水量 330L/h 5.5L/min (50HZ地域用)
耐温 40℃

たしかに水圧9.0MPaは魅力的ですが、水量が低いですね。
ただ価格は安いので、コストパフォーマンスは高いかもしれませんね。

クランツレ K-1122TST

ケルヒャー・ボッシュと並ぶドイツのメーカー、クランツレ。
本格的な高圧洗浄機を販売しており、海外の洗車マニアやディテーラーで使用されています。

K-1122TSTはクランツレの中では最安モデル。
(海外ではもっとラインナップが多いです)


常用吐出圧力 3~10.0MPa
常用吐出水量 360L/h 6.0L/min
耐温 60℃

水量こそ心細いですが、水圧は3~10MPaで調整可能です。
また耐温も60℃までなので、冬場の洗車でお湯を使えます。

クランツレ K-1152TST

こちらは電源が三相200V、一般家庭での使用はハードルが高いです。

常用吐出圧力 3~12.0MPa
常用吐出水量 396L/h 6.6L/min
耐温 60℃

水圧は多くのメーカーが理想とする12.0MPa。
ただ、水量がもう少しあるとさらに良いですね。

クランツレ Profi175TST

最後に私自身も購入予定のProfi175TST。

常用吐出圧力 3~15.0MPa
常用吐出水量 720L/h 12.0L/min
耐温 60℃

理想的なスペックです。
常用吐出圧力が最大で15.0Mpa、常用吐出水量は12L/min、洗浄効率で考えるとケルヒャーK5の2倍以上だと思います。

ただ、本体価格は25万円程度、電源は三相200V。導入ハードルはかなり高いですね。
私はマイホームを新築すると共に、三相200Vも引き込むので、工事は比較的楽ですが、工事費用は10万円~20万円程度掛かると思います。
また、月々の基本料金+使用料も最低1000円程度掛かると思います。

ですが、クランツレ製品は「10年チャレンジ」に取り組んでおり、メーカーの説明ですと
10年チャレンジとは『高性能でメンテナンス性の良い製品の特長』と『高いサービス力』を
活かし、 お買替えよりもメンテナンスによる製品性能の復元を優先し、
ランニングコストを抑えながらお客様と共により永くお買い上げ頂いた製品をお使い頂く
ことを目指す日本クランツレの取り組みです。
実際にこの取組みにより10年以上お使い頂いているユーザー様が多数いらっしゃいます。

との事です。

ケルヒャー製の高圧洗浄機も使い方によっては10年程度使えるかもしれませんが、「2~3年で壊れた」という記事も目にします。
「クランツレの高圧洗浄機の方が長く使えるからコストパフォーマンスが良い!」という事はありませんが、長い目で見ると
そこまで大きな差は無いのかなと考えています。(三相200Vが最大のハードル)
今回、ケルヒャーの高圧洗浄機を紹介していませんが、スペックと価格を考えるとあまり良い選択では無いと思います。

最後に

今回、高圧洗浄機について解説をしましたが、冒頭でも述べたように洗車マニアの方向けの解説でした。
残念ながら日本の電圧事情(100V)では、高圧洗浄機のパワーも非力になってしまいます。
近隣への騒音対策が不要であれば、エンジン式の高圧洗浄機も選択肢に入ってくると思います。
一般家庭でケルヒャーK5かクランツレ K-1122TSTの2択ですね。
三相200Vが確保できるなら、クランツレ Profi175TSTがおすすめです。
洗車のクオリティが数段変わってくると思います。

-洗車ブログ