洗車マニアの高圧洗浄機の選び方

私自身もそうですが、世の中の洗車マニアの方に向けて洗車に適した高圧洗浄機の選び方を解説したいと思います。
洗車マニア方向けですので、「お値打ち・お手軽」な高圧洗浄機をお探しの方は参考にならないかと思います。

洗車に必要な高圧洗浄機のスペックは?

日本国内の、洗車に適した高圧洗浄機を紹介しているサイト等はどれも非力な高圧洗浄機を勧めてます。
カーディテーリングが盛んな海外で「洗車に適した高圧洗浄機」について調べたので、参考までに紹介致します。

洗車に適した水圧

海外でも様々な解説があり、一概に「この水圧が最適」という事までは言えませんが、おおよそ8.3MPa~13.2MPa程度が適切だと
言われています。

ちなみに日本国内で販売されているケルヒャーK5 プレミアムサイレント常用吐出圧力が8.0MPaです。
推奨圧力の下限ギリギリです。

※<最大許容圧力と常用吐出圧力について>
 最大許容圧力は、ポンプが耐えられる圧力です。
 常用吐出圧力は、実際にノズルを使用した状態での圧力です。

高圧洗浄機ガンノズルのオリフィスについては以下の記事をご覧ください。
「高圧洗浄機ノズルのオリフィス径について」

洗車に適した水量

水量に関しては、残念ながら解説をしている記事を見つけられませんでした。
唯一解説されていたのは「少なくとも 350 l/h の流量」ということです。
350L/hという水量は、ケルヒャーK4プレミアムサイレントの常用吐出圧力 360L/hと同程度ですね。

この時点で高圧洗浄機の選定としては、最低でもケルヒャーK4プレミアムサイレントを選ぶ事をお勧め致します。

スノーフォームウォッシュを行うのに適した水圧は?

先ほどまでの説明は、あくまでも高圧洗浄機の水圧で汚れを落とすのに適切なスペックの説明です。
ここでは、洗車マニアの方なら必ず行う、スノーフォームウォッシュに適した水圧を解説します。

スノーフォームウォッシュに適した水圧に関しては、根拠としていくつかの海外メーカーに問い合わせし
回答をもらえたメーカーの説明を記載します。

[Autofinesse]

「厚いスノーフォームを生成するためには、少なくとも12.0MPaの圧力が必要です」

海外メーカーが推奨する平均的な水圧だと思います。

[Adam's Polishes]

「最低水圧は6.9MPaで、最高水圧は24.1MPaです。これらの値の間であればどんなものでも使えます。」

最適な水圧は?と問い合わせましたが、理想的な回答は得られませんでした。

[Dodo Juice]

「簡単に言えば圧力が高いほど泡立ちが良くなります。最小で11.5MPa、適切なのは13.0MPaです。」

オートフィネスと似たような見解ですね。

[Griot's Garage]

「適切なのは15.2MPa~22MPaです。いずれにせよ、スノーフォームはどんな高圧洗浄機でもうまく機能します。」

さすがアメリカ。と思ってしまうアバウトな回答。15MPaとなると業務用高圧洗浄機しか無いですね。

[GOOD STUFF]

「ベストは17.0MPaです」

17.0MPaはハードルが高いですね。

[RRcustoms]

「理想的には10.0MPa~15.0MPaです。20.0MPa以上では上手く機能しません。」

現実的な数値ですね。

[Stjarnagloss]

「最良の結果を得るには、13.0MPa以上の圧力がある高圧洗浄機とプロ仕様のスノーフォームキャノン(ガン)を使用してください。」

こちらも現実的な数値。プロ仕様のフォームキャノンというとMTM Hydro PF22.2の事ですかね?

回答を得られないメーカーが多数。

今回メーカーからの回答を得られたのは、問い合わせをしたメーカーの半数以下でした。
海外メーカーや販売店はユーザーサポートクオリティにムラがありますね。

今後、メーカーから回答があれば、随時更新していきます。

実際に高圧洗浄機の選定については次ページで解説します。

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