[高圧洗浄機ノズルのオリフィス径の選定方法]
ヤフオクでMTM hydroやMosmaticのノズルを販売しており、多くの方から使っている高圧洗浄機に合うオリフィス径についてご質問を頂くので
こちらで適切なオリフィス径についてご紹介致します。
まずオリフィス径とは何かと言うと、ノズルの孔の径の事です。
この孔が小さければ流れる水の量は減り・水圧が強くなり、大きければ流れる水の量は増え・水圧が弱くなります。(同じ高圧洗浄機を使用した場合)
水道ホースの先端を指で潰すと、水の勢いが強くなるのと同じだとイメージして頂くと分かりやすいかと思います。
オリフィス径のサイズラインナップですが、MTM HydroのACQUALINE NOZZLESだと2.0~6.0まで0.5刻みで販売されています。(6.0以上大きい物も存在します)
洗車に使用する事を考えると、2.0~5.0辺りだと思います。
さらに絞ると、日本国内で洗車に高圧洗浄機を使用されている方の多くがケルヒャーのK2~K5を使用されていると思いますので、
オリフィス径は2.0~3.5程度になります。
今回はケルヒャーK2、K3、K5のオリフィス径の選定についてご紹介致します。
必要な情報は、常用吐出圧力と常用吐出水量です。
・ケルヒャーK2 常用吐出圧力6MPa 常用吐出水量4.7L/min
・ケルヒャーK3 常用吐出圧力7.5MPa 常用吐出水量5.5L/min
・ケルヒャーK5 常用吐出圧力8MPa 常用吐出水量6.66L/min
以上の情報から計算しオリフィス径を算出すると以下の通りになります。
・ケルヒャーK2 2.63
・ケルヒャーK3 2.8
・ケルヒャーK5 3.24
上記の数値に近い数値を選びます。
・ケルヒャーK2 2.63→2.5
・ケルヒャーK3 2.8→3.0
・ケルヒャーK5 3.24→3.0
ここで気になるのが、販売されている商品の中央値が出た場合です。
例えばK5ですと、3.24という数値になりほぼ中央値です。
単純に考えると3.0を選びますが、以下メーカーの説明です。
お使いの高圧洗浄機の常用吐出圧力と常用吐出水量から得られた数値を最も近い利用可能なサイズに丸めてください。
例:2.58の場合、最も近い数値に丸められ、2.5となります。
例えば、「オリフィス径」が2.79となったとします。ノズルを3.0に切り上げると、吐出水量は最適化されますが、吐出圧力は減少します。
一方、2.5に切り捨てると、吐出圧力は最適化されますが、吐出水量は下がります。
これは、「販売店」の選択です。つまり、お客様が達成したいのは、より多くの吐出圧力か、より多くの吐出水量か、ということです。
一般的に、洗車をするユーザーは、吐出水量を最適化したいと思うでしょう。そのため、その中間のサイズの場合は切り上げます。
一方、業務用洗浄機は吐出圧力を最適化したいと考え、切り捨てます。
工業用洗浄機は通常、駐車場のペンキや物体のサビを落とそうとするので、ペンキやサビを落とすのにより多くのpsiを発生させようとします。
という事で、K5のように計算結果が中央値に近い場合は、ご自身が水圧か水量のどちらを重視したいかによって選択が分かれます。
1点注意が必要なのは、小さいオリフィス径を選択すると「息継ぎ」(脈動)現象が発生する可能性があります。
今回ご紹介した高圧洗浄機以外で、オリフィス径が分からない方はお問い合わせいただければご案内させていただきます。
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