サンエイ化学の純水器を選んだ理由と選ぶ基準
今となっては、洗車用の純水器は簡単に手に入るようになり、コストを抑えられた商品も多く存在します。
その中で私が選んだのは、サンエイ化学の純水器。
サンエイ化学を選んだ最大の理由は大容量の純水器が販売されているという事。
私が使用する高圧洗浄機が、Kranzle/クランツレ・Profi175TSTで、吐出水量は720L/時間:12L/分。
ケルヒャーK5の常用吐出水量は400L/時間:6.66L/分。
約2倍です。
一般的に人気の純水器は10Lかと思います。
理由としては、安価でコンパクトで手軽に購入できると思います。
10Lサイズの純水器を検索すると色々な商品が出てきますが、肝心の通水量が記載されている商品が見当たらないです。
通水量とは1時間当たり何Lの純水を精製出来るか示す値です。
この通水量が分からないと、自分が使用する高圧洗浄機に純水器を繋いだ際に、純水の精製が間に合うか分かりません。
その点、サンエイ化学の純水器の製品ページに通水量が記載されています。
■サンエイ化学の純水器の通水量
・10L低床タイプだと300L/時間→5L/分となります。
ケルヒャーK3が5.5L/分なので、10Lタイプだと純水の精製は間に合いません。
・12Lタイプだと360L/時間→6L/分なので、ケルヒャーK3で使用できます。
・15Lタイプであれば、ケルヒャーK5の常用吐出水量400L/時間:6.66L/分を上回る、450L/時間:7.5L/分です。
この容量があれば、国内で販売されている家庭用の高圧洗浄機に対応できると思います。
■Kranzle/クランツレ・Profi175TSTの場合
Kranzle/クランツレ・Profi175TSTの吐出水量12L/分の純水精製に適した純水器サイズを調べると、35Lにたどり着きました。
ちなみに35Lタイプは1050L/時間→17.5L/分と、かなりの大容量です。
選定についてはメーカーに問い合わせたところ、丁寧にご対応頂けました。
この点もサンエイ化学を選んだ理由の一つです。
サンエイ化学の純水器の商品ページに記載がありますが、純水器を直列に繋ぐと通水量(採水量も)2倍になるそうです。
なので、12Lタイプ/360L/時間→6L/分を2個繋ぐと、720L/時間→12L/分となりKranzle/クランツレ・Profi175TSTでも純水の精製がギリギリ間に合います。
ですが、あまりギリギリでは心配なので余裕を持って35Lタイプにしました。
■サンエイ化学の純水器の価格帯は?
・10L低床 22000円程度
・12L 26000円程度
・15L低床 30000円程度
・20L低床 56000円程度
・35L 76000円程度
10Lの純水器が22000円程度なので、一般的に販売されている純水器と比較しても同価格帯だと思います。
そう思うと、水処理に精通した会社の製品を購入した方が安心だと私は思います。
純水器のオプション
オプション品が無くても純水器本体のみで、純水を精製することができ、純水洗車が可能です。
ですが、せっかく純水器を導入するならオプションのフィルターも合わせて購入しようと思いました。
●フィルターの種類
・活性炭フィルター
純水器の前処理として使用します。
効果としては「水道水中の塩素除去などイオン交換樹脂の前処理として活用されます。」との事です。
なので、純水器の前(水道側)に繋ぎます。
・PPフィルター
純水器の後処理として使用します。
効果としては「イオン交換樹脂の後処理として微粒子を除去します。」との事です。
こちらは純水器の後(高圧洗浄機側)に繋ぎます。
私が購入したのはどちらも250mmサイズ。
3L~58Lサイズの純水器は250mmサイズを使用するそうです。
フィルター本体だけでは使用できませんので、フィルターハウジングが必要です。
フィルターハウジング単体でも購入できますし、フィルターや接続部材がセットになった商品もあります。
フィルターに関しては「絶対に必要」という訳ではないですが、「無いよりはあった方が良い」と私は感じました。
純水器の設置
いよいよ純水器の設置をしていきます。
購入して届いた純水器はこんな感じ。
フィルター類は1つの梱包で届きました。
ハウジングレンチと、TDSメーターも一緒に購入してます。
ちなみにフィルターやフィルターハウジングをバラで購入される方は接続部材も以下の物(同等品)を購入するのをお勧めします。
・フィルターハウジングと純水器をホースで繋ぐ場合は、「樹脂製六角ニップル+ネジ口金(メッシュパッキン付き)」
・フィルターハウジングと純水器を直接、接続する場合は、「フィルターハウジング用連結配管」
上の一番右の写真に写っている接続部材を別で購入しましたが、ネジ山の数が足りず水漏れします。
適切な部材を使う事で水漏れは防げます。
ちなみに純水器は、イオン交換樹脂が満タンの状態で届きます。
Amazonでイオン交換樹脂を買うと、5L×4袋で17400円→1袋4350円。
35Lの場合は、7袋必要なので30450円、イオン交換樹脂がセットされた35Lの純水器が76190円なので、半分弱はイオン交換樹脂代ですね。
通水していない状態でおおよそ30kg程度だと思います。通水するとその倍ですかね。
純水器接続方法
純水を使用する場合と水道水を使用する場合を、コックをひねるだけで切り替えれるようにしました。
■純水使用の場合
壁に取り付けた蛇口・カクダイ/ガーデン用水栓/701-322-13からカクダイ/コックつき分岐ニップル/568-130を経由して、前処理の活性炭フィルターに繋ぎます。
そこから純水器に繋ぎますが、純水器の手前にガルデナ/流量計/18350-20を接続し、純水使用量が分かるようにしました。
その後純水器から後処理のPPフィルターに繋ぎ、カクダイ/コックつき分岐ニップル/568-130を経由して、高圧洗浄機へと水が流れていきます。
■水道水の場合
こちらはシンプルに、カクダイ/コックつき分岐ニップル/568-130を2個経由し、高圧洗浄機へ水が流れていきます。
設置後の写真
狭いスペースに押し込んでいるのでごちゃごちゃしています。
ちなみにホースや接続部材は全てカクダイで揃えてます。
・ホース:カクダイ/リサールホース 10m/597-515-10 ざっとですが、9m程度使用しました。
・ホース接続部材:カクダイ/ホーセンド/568-012 14個使用しました。
こんな感じで、我が家の純水洗車環境は整いました。
今後は1回の洗車での純水使用量やイオン交換樹脂の交換方法等をレビューしていきたいと思います。